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愛は∞ #メガネ冠婚葬祭

愛は∞

彼の画は賞が取れなかった 彼の自負にはそれを裏付けるだけの才能はあった 何かが欠けているそれが審査委員達の見解だった「何かとは」とその一人に聞いた 相手は何かだと答えて背を向けた 彼は絶望したどうしたんだい 絶望君
別に
死ぬ前にこれを掛けてみな
悪魔はメガネを渡し、町の集会場へ行けと言った

成人式には若者が集っている
その中に「美」があった
彼女は絶望のメガネの奥に「愛」がみえ 2人は結婚した

彼は画いた
編み物をし眠り料理をし笑いなにもしていない「愛という名の美」を

メガネは∞(無限大)の幸福をみせた
彼女は何年も元のままだった そしてある朝突然別れを告げた

流れ星だ 彼は呟いた
手紙が来た
 もう百年だ そろそろどうだい
        天使の夫 悪魔より彼は静かに∞(無限大)をはずした彼の画は賞が取れなかった 彼の自負にはそれを裏付けるだけの才能はあった 何かが欠けているそれが審査委員達の見解だった「何かとは」とその一人に聞いた 相手は何かだと答えて背を向けた 彼は絶望したどうしたんだい 絶望君
別に
死ぬ前にこれを掛けてみな
悪魔はメガネを渡し、町の集会場へ行けと言った

成人式には若者が集っている
その中に「美」があった
彼女は絶望のメガネの奥に「愛」がみえ 2人は結婚した

彼は画いた
編み物をし眠り料理をし笑いなにもしていない「愛という名の美」を

メガネは∞(無限大)の幸福をみせた
彼女は何年も元のままだった そしてある朝突然別れを告げた

流れ星だ 彼は呟いた
手紙が来た
 もう百年だ そろそろどうだい
        天使の夫 悪魔より彼は静かに∞(無限大)をはずした彼の画は賞が取れなかった 彼の自負にはそれを裏付けるだけの才能はあった 何かが欠けているそれが審査委員達の見解だった 「何かとは」とその1人に聞いた 相手は何かだと答えて背を向けた 彼は絶望した 

あら あなた あそこに絶望が歩いているわ
波止場か お 死ぬつもりか
お仕事ね あなた、お尻!
悪魔は おっと と言って尻尾をズボンに納めた

どうしたんだい 絶望君
別に
死ぬ前にこれを掛けてみな
悪魔はメガネを渡し、町の集会場へ行けと言った

成人式には若者が集っている その中に「美」があった
彼女は絶望のメガネの奥に「愛」がみえ 2人は結婚した

彼は画いた 
編み物をし眠り料理をし笑いなにもしていない「愛という名の美」を

メガネは無限大の幸福をみせた 彼女は何年も元のままだった 
そしてある朝突然別れを告げた

流れ星だ 彼は呟いた 
手紙が来た

 もう百年だ そろそろどうだい 
           天使の夫 悪魔より

彼は静かに無限大をはずした
     

#短編小説 #ショートショート #掌編小説
#毎週ショートショートnote #メガネ冠婚葬祭

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