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その2 東京2020五輪マラソンのテスト大会“マラソンフェスティバル2021“が5月5日に札幌で開催

 12月11日に発表された札幌で行われる東京五輪マラソンのテストイベント(2021年5月5日)について、その2です。

 実に工夫、考えられたテスト大会だなというのが私の第一印象です。

 2019年秋、従来の予定では大会まで10ヶ月を切って突然、降って湧いた会場変更。常識では対応不可能とみられたミッションは実現可能な形になりました。その過程で重点をおかれた要素の1つが変更を受け入れる地元へのインパクト(負荷衝撃)を最小限にする点だったように見受けられます。

 その1つが五輪での占有する施設、エリアです。例えば大通公園。コロナ禍が訪れる前の段階ですが「市民からビール祭りを奪うのか」という声がありましたが五輪マラソン競歩の受け入れで「お借りする」のは大通西2丁目、西3丁目、西4丁目の3ブロック(それでも多いという声もありましょうが…)。さっぽろテレビ塔の立つ西1丁目や西5丁目より西側には及ばずビアガーデンも共存できる計画となりました。

 ※2ヶ月程度前からと見られていた大通公園休止期間は4丁目に限っては2021年4月から8月末、2丁目、3丁目は5月から9月末となった(2020年12月)。

 半分で済ませるというのは「地元への影響を最小限に」する1つでもあるように感じます。ただし、北海道大学南門を出た先をフィニッシュする五輪コースの中間点までだと実際のテストには足りない部分が生じます。

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