ロンドン、ローリングストーンズ、ハイドパーーク!
ザ・ローリング・ストーンズのコンサートが6月25日と7月3日にロンドンのハイドパークで開催され、7月3日には"Angie"が演奏されたようです。
僕が初めてストーンズを知ったのは、FMラジオから流れた"Angie"だったと思います。それから何年も経った2022年、今でもなお、現役のストーンズの演奏をYouTubeで見ました。感慨深いです。
写真は1992年のイギリス全土が載ったマップです。日本の地図専門店で購入しました。僕はこの年バックパックにこれを入れて旅に出ました。21歳でした。
目的はイギリス縦断。
スコットランドのグラスゴーから南下してロンドンまで、自転車(マウンテンバイク)を漕いでの縦断。
1992年。GPSはなく、まだスマホもなく、この地図と僕の拙い英語が頼りでした。
先日、部屋の整理をしていたら、出てきたのがこの地図。
懐かしくなって、当時のことを文章にしようと思いました。
約3週間の旅でした。現在地や目的地を確認するのにあちこちのページを捲って、ボロボロになってしまいました。
1日の走行距離は80キロ~100キロ。
リバプールやオックスフォードなど、大きな街では観光と休息を兼ねて、2日ほど滞在しました。
グラスゴーをスタートをしたころは夏、ロンドンにゴールしたころは、秋が深まっていました。
19歳位。僕は自転車旅行を始ました。
最初は地元の埼玉から鎌倉。
次に埼玉から京都まで。
次は海外に挑戦しようという冒険心でイギリスに発ちました。
できる限りの下調べをして、自転車と地図と着替えと航空券とバイトで貯めたお金を持って日本を出発。
成田からロンドンに飛んで、列車でグラスゴーに移動。
日本から輪行(自転車を解体して専用の袋に入れて運ぶ)した自転車をグラスゴー駅の片隅で組み立てました。
旅の始まりはそこから。メモによると9月2日の午前9時。
主なルートはこのような感じです。
グラスゴー(Glasgow)
↓
エア(Ayr)
↓
カーライル(Carlisle)
↓
ランカスター(Lancaster)
↓
リバプール(Liverpool)
↓
チェスター(Chester)
↓
バーミンガム(Birmingham)
↓
オックスフォード(Oxford)
↓
ロンドン(London)
というルート。イギリスの西側を通りました。
晴れの日も、雨の日も、風の日も、ひたすら南に自転車を漕ぎました。太い道も細い道も、ロンドンにむけて自転車を漕ぎました。巨大なトラックに煽られたり、道に迷って途方に暮れたりしました。
その日、その日、安いホテルを見つけて、眠りにつきました。スーパーや安食堂で、その日の食にありつきました。いま思えば若かったからできたこと(いまでも若いと思いたいです…)。
ゴールはロンドンの「ハイドパーク」にしようと決めていました。
ストーンズが1969年に歴史に残るコンサートを演った「ハイドパーク」は憧れの場所でした。そこに辿り着くと、新しい目標ができる予感がありました。ストーンズにとって2年ぶりのコンサート、新メンバーのミック・テイラーのお披露目コンサートであったはずが、その2日前にブライアン・ジョーンズが亡くなったため、急遽、追悼コンサートに。30万人の観客が集まったという。
広大なハイドパーク、ゴールは正面の入り口。
その瞬間、安堵と達成感で満たされました。
ハイドパークの正面の入り口で撮った写真が見つかりました。コンパクトのオートフォーカスカメラを使い、セルフタイマーで撮ったのでしょう。正面を向いた写真は少し恥ずかしいのでこの写真を載せてみました。ここは「Queen Elizabeth Gate」だと思います。僕も若かったですね。
こんな旅が出来たのも、家族や友人。僕の周りの人たちの応援があったからこそ。いまでも感謝しています。
いつか家族ができたら、僕が冒険者?だった時の話をしたいと思います。
なぜ、わざわざ自転車を使って、旅に出たのか。その答えは分からないし、今でも答えを求めていない。僕の心のどこかにあればいいんじゃないか、と思っています。
その後10年位して、僕はアメリカ大陸横断の旅に出ています。しかし、それは失敗に終わっています。そのことは、いつか書きたいと思っています。書かなければいけないと思っています。
最後まで読んでいただいて、どうもありがとうございました。今回は今年の3月に別のブログに書いた記事をリライトしてみました。
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