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交換留学生向け鑑賞ワークショップ

 
7月1日に、本学に交換留学しているローズハルマン工科大学、ロチェスター工科大学大学の学生ら6名が五十嵐威暢アーカイブに来館しました。
 施設内を見学後、学生スタッフによる簡単なアーカイブ紹介が行われ、鑑賞ワークショップに参加しました。


 前半に行ったのは、「にたものつながりゲーム」です。このゲームは、事前に渡された作品カードと、机の上に置かれた作品カードの関連性を探し、似たものを見つけてつなげるというもの。客観的に作品を見ることで、色や形、描かれているものの特徴をとらえ、分類する力を養うことができます。参加学生は、はじめは渡された絵と机の上に置かれた絵の関連性について悩んでいたものの、ターンが進むごとに議論は白熱していきました。様々なアプローチで意見を出し続ける学生に対し、それらの意見に賛同できるかどうか頭を悩ませる学生も。時折、日本語を交えながらディスカッションをする場面では笑いもあり、場が温まりました。


 後半では、3つのチームに分かれ、アーカイブで展示されている作品をじっくり鑑賞しました。その一環で、それぞれのチームで気になった作品を2つ選び、それらの特徴を他チームと共有し、どの作品かを推測するというゲームを行いました。
 気になった作品を素早く決め、特徴の抽出に時間をかけているチームもあれば、日本語でメモしたり日本語で特徴を話してみたりするチームも。「Golden Ratio (黄金比)」や「Experimental Growth (指数関数的に増加)」といった理系学生ならではの視点で作品を分析するチームもいました。
 普段、本学の学生向けに行っている日本語でのワークショップとは異なり、新たな視点や文化の違いからくる感性を感じ取ることができ、とても新鮮でした。参加した留学生にはワークショップで感じたことを通じて、残りの滞在期間中、金沢での生活で日本ならではアートやデザインを見つけて楽しんでもらいたいです。

(本投稿は学生スタッフによって執筆されました)

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