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濃いいの下さい

「濃いいのにしてもらってもいいですか?」
若い女の子にこんなこと言われたら断れるはずもない。つい「アァいいよ、大丈夫」って言ってしまってから、「大丈夫かなぁ」と心配になる。以前これでめっちゃしんどくなったことを思い出した。
 献血である。献血には全量献血と成分献血があり、全量献血は400mlと200ml、 成分献血は血漿献血と血小板献血に別れている。
 全量献血すると次の献血まで3ヶ月空けないといけなくなるが、成分献血だと2週間で良いのでほぼいつも成分献血にしている。
 ただ成分献血は一回抜いた血液から必要な成分を濾したモノを体に戻すので、全量献血よりもだいぶ時間がかかってしまう。
 詳細はよく知らないが、血漿よりも血小板の方が時間がかかるし、体の負担も大きいような気がする。
 表向き?はこんな感じの分類なのだが、実際に行って血液検査をすると、血小板の成分献血で、さらに「濃いいのもらってもいいですか?」と求められることがあるのだ。
 何がどう濃いいのか知らないが、誰でも彼でもそれを求めるわけではなくて、血液検査の結果と、そのときのベッドの空き状況(献血の種類によって使えるベッド、機材が違うようだ)、その時に不足している「血液」によってそれを求められるときと、また日によっては「今日は血漿で」と言われるときもあるのだ。

                   (時間の都合で明日に続く)

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