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弱小吹奏楽部を追いかけた軌跡 第17話 地区予選突破!

私たちの吹奏楽部は5年ぶりに地区予選を突破した。興奮は最高潮に達した!

私が日常的にまわりから言われていたこと。

県大会出場なんてできるわけがない。指導者が全てで、それ次第だ。
指導者が悪いと子供達の努力だけでは県大会になんて行けない。
指導者が悪いから中学は諦める。高校に行ってから頑張れば良い、子供にはそう教育している。
よその中学校は小学校の時から一生懸命に吹奏楽の練習をしている。だから、全員初心者の私たちは最初から負のアドバンデージがあり、勝てるわけがない。

これらの考えが一般論なのかもしれないが、私は保護者の方々が少し他責になっていると感じていた。
吹奏楽部全体が目標達成に向けて、自分の立場で最大限サポートをする。妥協点を可能な限り上げて。

高みの見物を決め込んでいる保護者もまだまだ多くいる。見物すらしない保護者も。

熱狂的な保護者の方を1人でも多く作り出すことが私の仕事だ。と勝手に思い込んでいる。
久々の地区予選突破は、全体を盛り上げるには最高の出来事だった。

保護者向けの定期通信は号外を作成した。
『先生・子供達・保護者会が最高のone teamを作った!』
こんな言葉をガンガン使って。
先生より文面のチェックOKをもらい、印刷を開始した。
早くみんなに渡したい!そんな想いを込めて。

この日は上位大会進出を祝うメッセージやTELなどの応対で、あっという間に夜も遅くなった。美味しいアルコールも進む進む・・笑
こんなに充実した日を過ごせるなど、社会人になってから考えてもみなかった。
しかもプレイヤーは娘たちで、私は1人のただの保護者なのに。
興奮で眠れない夜が続いた。

一夜明け、県大会まであと2週間しかない状況だという現実が我々を襲う。

保護者たちは勤務先で急遽の有給休暇申請を行う。勤務先に何と言われようと、強硬突破する覚悟を持って・・笑
子供達は夏休みが実質ほとんど無くなる・・
3年生は受験対策との二正面作戦。
先生方は更なる高みへの挑戦に、奮闘の日々がまだまだ継続する、どころかさらにギアを上げて奮闘。

コンクール県大会に向け、みんながそれぞれの立場で走り出した。
もう団体としての共通目標は達成している。この後の共通目標はどうなったのだろう?
まずはしっかりとサポートを続けようかな。

真夏の練習の日々は続く

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