柔術アパレルブランドを作るのに構築すべきもの

前言

 個人事業主か会社を立上げてやるのかはネットで調べれば、いくらでも出てきますので、あえて書きません。それではやる必要のあることにフォーカスして少しずつ書きたいと思います。これから格闘技ブラントで自分のブラントを作りたい人の永久保存版になれれば、幸いです。
 

仲間、足りているのか

 まずアパレルをよく知ることが大前提です。もしくは一緒にブランドを立上げてくれる仲間の中にアパレルに明るいメンバーが最低条件ではないでしょうか。自分のチームでやるか、外注に出すかはいずれに人が必要となります。

猫の手、借りますか

仕入れと販売について

 次に、二つで分けます。一つは予算いくらでどこからどうやって仕入して、どれぐらいを売ることを考えます。そしてもう一つは価格いくらで、どこからどうやって誰にどれぐらい売ることです。その二つにかかわる疑問詞は変数なので、あらかじめ設定する必要があります。また、固定値の人件費とメンバーの数は最初に決めることになるので、のちにもめないようにしっかり都度話し合うことになります。イメージが出来たら、そこから販売向けていろいろ仕込みを考えて実装します。
 

サプライヤーチェーンの構築は超重要

 一つ目に、上記に書いている通り、予算はいくらでどこからどうやって仕入してどれぐらいを売ることになります。会社の立ち上げにしても、個人事業主にしても管理費用以外に仕入れが一番お金かかります。そのため年度予算と販売数量を決めましょう。仕入れ先は今基本全部中国および東南アジアになります。

 胴着に関してはパキスタンもありですが、コスパ、物流、スピード、品質を考えたら、自分の場合は中国一択です。もちろん中国語が喋れるという面もありますが、英語が喋れるなら、パキスタンもありかなと個人的に思います。さらに言えばコットンの質にこだわりがあるとか、もしくは中国ウルムチ人権問題などで、中国コットンは嫌と思っている方はパキスタンをお勧めします。さらにお金に余裕がある方は日本国産胴着も全然ありではないでしょうか。お高いですが。

刺繍なら中国製


 仕入れ先が決まったら、必ず契約書を交わしましょう。見積もりごとに記載でも構いませんが、必ずやることに徹底してください。中国はある意味アメリカと同じように契約社会ということを頭に入れておいてください。そこをクリアできたら、決済の仕方(送金)と物流ルートを考えましょう。現在、国際送金はほとんど電子マネーかクレジットカードになりますが、法人の場合は国際振込もあるので、そこはよく工場と決めといたほうがベターです。 

 物流に関して貿易条件はよく考えてほしいです。FCA中国なのか、CIF日本なのか、DOOR TO DOORなのかを一回工場に聞いてみたほうがいいです。もちろん金額によって税金も発生しますので、製品によって事前にHSコードを調べて税率を調査する必要があります。国によって同じHSコードであっても税率が異なるのでそこは要注意項目となります。最後は売る数量です。100着を仕入れして、100着を売ることは基本ありえないです。プロモーションで提供したり、スポンサー先週に提供したりすることを考えて、実際どれぐらいを売るのか、どれぐらいプロモーションするのかも悩み所です。また、一気に売ってしまうと在庫がなくなることもありえます。そのため、どれぐらいの適正在庫を持ったほうがいいのかをチーム全体で話をしましょう。

日本製にしますか。

販売ルートの構築はITリテラシーによるもの

今となって基本、ネット販売です。によって適切なネットショッププラットフォームを選ぶ必要があります。楽天であろうか、アマゾンであろうか、ヤフーで売ろうか。プラットフォームによって手数料も異なるので、そこは要チェックです。店舗運営を考えている方は店舗+ネットではないでしょうか。どこかで売り場を構える余裕があれば、それが理想ではないでしょうか。もちろん定期的にPOP UPをやらしてくれるところは最近増えてきているようで、そういう選択もありではないかと思います。

 道場経営でこれからアパレルもやりたい方は自分的に最強だと思います。場所もあるし、会員さんの母数もあるし、かなり手早く進めるではないでしょうか。

 次に、拡販ネットワークも販売ルートの一つと考えてよいかと思います。そうするとSNS活用が必要となってきます。FACEBOOK、インスタグラムとSNSの活用がとても重要です。近年ネットショップがFACEBOOKにFACEBOOKのAPIでつながることができるため、ネットショップに商品を登録すれば、自動的にFACEBOOKのブラント公式アカウントに反映することが出来ます。もちろんインスタグラムのショップ機能をうまくやれば、インスタグラムとFACEBOOKの連携も可能で、ワンクリックでインスタグラムとFACEBOOK同時更新が可能となっています。

 一方で各オンラインショップのプラットフォームには必ず関連SNSアカウントを表示できるようになっています。そういった意味で、SNSの活用は販売ルートの一部になっているというはとても大事なポイントであります。各SNSの活用について時間があれば、次回詳しく書きたいと思います。最近SNS各社の収益力がダウンしているので、かなり新機能やレイアウト変更に力を入れているようです。そのため、変化はとてつもなく早いです。個人的にはアパレルブランドをやるにあたり、ITリテラシーも高める必要があるではないかと思います。

SNSは大事

二つのデザインとは

 ここまで「ハードウェア」の部分を書きましたが、ここからコアである「ソフトウェア」の部分を書きます。コアである部分はズバリデザインです。ここのデザインは二つがあります。

 一つ目はプロダクションデザインです。もう一つはマーケティングデザインです。プロダクションに関しては完全にデザイナーによります。そのためデザイン料(人件費)が発生します。ざっくりで書くと、ロゴデザイン、オンラインショップのWEBデザイン、商品デザイン、添付チラシのデザインとなります。ロゴデザインはコンセプトを表すので、しっかり決めることですかね。オンラインショップのWEBデザインは必須ではありません。本来デフォルトを使えば、全然いいですが、差別を図りたいであれば、HTMLでCSSなど自分なりに考えて、写真撮影も含めて構築する必要があります。そのためにITリテラシーがないと展開しにくいというところが出てきます。もちろんそこは外注してよいですが、結局お金がかかります。商品デザインは長期的に四季ごとに企画したほうがよいので、どういうラインナップで出すのかをよく打ち合わせしましょう。

 後は商品が出来上がったら、商品写真がないと展示することができません。自分で撮影できれば、良いです。今の一眼レフなくてもきれいな写真ができますが、フォトショップ使えないとしんどいです。構成を出したいなら、クリエイティブなものを勉強しといたほうがいいです。むしろそこの差によって商品の見せ方が変わります。それ以外にライトや三脚などいろいろな撮影器具が必要になってきます。撮影の話は一昨日のnoteで書きました。商品にかかわる撮影のノウハウも余裕に3,000字が書けます。いつか書きたいと思っています。(笑)
 

個人のバリューからブランドを構成


 もう一つはマーケティングデザインです。つまり、売れる方程式を作ることになります。そこは完全にセンスと経験になりますが、基礎的な部分としてはやはり最初に人脈づくりとアプローチ方法になります。言えるのがしっかり看板(ブラント)を持ちながら、販売基盤(ファン)をゼロから作り上げることを最初しっかりフォーカスしましょう。時間がかかりますが、いいものを必ず提供できる自信があれば、必ず結果がついてきます。あきらめず地味にコツコツとやっていけばよいと思います。
 
それでは、また!
 

この記事が参加している募集

#今日やったこと

30,912件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?