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2024年5月

最近はかなり心身の調子がいい。気候がいいのもあるし、一番忙しい時期を抜けたのもあるし、もう辞めるって決めたのもあるのだろう。気持ちに左右されずかなり動けるようになって、鳥取へ一泊二日の弾丸旅行に出かけたりした。ずっと行きたかった砂丘を歩いたり、温泉に入ったり、たくさん海を見ることができてうれしかった。

職場の新入社員、年が近くて同性ということもあり、たくさん話しかけてくれる。グミの話とかシルバニアファミリーの話とか、おいしいお店の話とか、いろいろできて楽しい。仲良くなればなるほど辞めるってなんだか言いづらい。でもいつかは言わなければならない。

桜が咲かんなあ、と声をかけてくれていた先輩に自分から伝える前に辞めることがバレてしまって、ある日こそっと、辞めるん、と聞かれた。正解やと思う、とも言ってくれた。普通のところで働いたほうがええと思うわ、そう言って先輩は小さく笑った。

職場での飲み会。人数が多いので班ごとに分かれてやるのだけれど、今回私が呼ばれた会は女性陣だけで集まって行われた。誰が取り分けるとかなく、近い人から皿をみんなで回して取っていくスタイルで、ざっくばらんな感じが楽しかった。ちゃんと食べてる?どんどん取れよ〜、と声をかけてくれてみんな優しかった。

職場はみんなやさしい人たちばかりで、仕事を辞めることで別れてしまうのはさみしい。でも永遠に会えなくなるわけではないから、いつかどこかで顔を合わせられたらなと思う。

今月は恋人の誕生日があった。恋人の誕生日を祝うのは今回が初めてだったので、プレゼント選びはすごく悩んだ。結局長く使えそうで実用的な物にした。ドキドキしながら渡したけれど、すごくうれしそうに写真に収めたり、手に取ったりしてくれて私もうれしかった。大事な人のためにプレゼントを選ぶこと、難しいけれど幸せな時間でもある。来年もその先も、また恋人のためにプレゼントを選べたらいいなと思った。

恋人といえば、お付き合いするようになって1年が経った。これまでずっと恋愛も性愛も怖くて、自分の性別を受け入れ難くて、誰かに恋愛の文脈で好きだと言われても、あなたが見ているのは、好きなのは、私の女性的な部分であって、それは私の一面ではあるけれど本当の私ではないでしょう?と思っていた。

それでもお付き合いするようになって、恋人は私が私であることをまるごと好きでいてくれるから、私も自分自身のことを自分の性別も含めて少しずつ受け入れられるようになった。私は私でいいのだと以前より思えるようになってきた。まだまだ自分のことを好きになりきれないけれど、好きな人が好きでいてくれる自分のことを少しずつ信じてみようと思う。

よく行く大好きな喫茶店にポストカードを置かせてもらえることになった。置かせていただけるだけでなく、素敵にレイアウトまでしてくださって本当に感謝してもしきれない。先日ついに買ってくださったお客さんが現れたらしくて、びっくりしつつもすごくうれしかった。自分の写真が形になって誰かのもとに届くこと、不思議な感じがする。来月辺りにはついに通販でも販売を開始しようと思っているので、初めての自家通販を頑張っていきたい。