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2024年7月

今年の夏はあまりにも暑すぎる。もともと寒いよりは暑いほうが得意だったけれど、この暑さはさすがにしんどい。本当は散歩をしたり写真を撮ってまわりたいけれど、外のギラギラした光と熱に耐えられそうにない。日傘のこと、片手が塞がるし持ち歩くのが面倒だしで苦手だったけれど、もう日傘なしでは出歩けなくなってしまった。日傘はすごい。ずっと日陰の中を歩いているみたいで直に日差しを浴びるのと比べてかなり涼しい。この夏は日傘のことを見直す夏になった。

仕事を辞めて1ヶ月が経とうとしている。初めのうちはすることがないという状況になかなか慣れることができなくて、不安になったり落ち着かなかったりしたけれど、最近はだいぶ日々の中でやりたいことを見つけて楽しめるようになってきた。

7月1日、無職1日目は職場の仲が良かった人たちとバーベキューをした。基本的に内向的な人間なのでちゃんとバーベキューをしたのは人生で初めてだった。かなり楽しかった。また次の閑散期になったら集まって遊ぼう、という話になった。みんなに会えるのが楽しみだ。同期からはこのときに餞別としてカメラストラップと手のひらよりもかなりちいさなカメラをもらった。カメラストラップ、ちょうど一本買おうと思っていたところだったので本当にありがたかった。もらったどちらも大事に使っている。

ずっと人と喋る仕事をしていたので、急にひとりで静かに過ごす時間が増えて孤独を感じるようになった。社会人になる前はむしろひとりで過ごすことのほうが大好きだったので不思議な感じがする。ときどき会ってくれる友達がいてありがたい。オンラインで一緒に映画を見る友達もいるし、恋人もちょくちょく会ってくれる。親しい人と話をするのは本当に楽しい。

恋人といるときに子どもの気持ちに戻ってしまうことがある。ぎゅっと抱きついているとき、すごく安心した気持ちになると同時に、本当はお母さんにこうしてみたかったのかもしれない、とぼんやり思った。ときどき、恋人の中に理想の親を見てしまう。本当はなでてほしかった、抱きしめてほしかった、ずっと寂しかった。絶対に痛い怖い思いをさせられないという安心感の中で人と触れ合うことがこんなにあたたかいとは知らなかった。恋人の中に理想の親を見てしまうほどに、拒絶されることが恐ろしくてたまらなくなる。いつか手を離されてしまったら。本当は誰のことも重ねたくない、あなたがあなたであることをそのまま抱きしめていたい。

月の後半はすこし予定を入れすぎてしまって疲れからか気持ちがぐらぐらしてしまうこともあった。来月は大好きなくるりのライブもあるし、父と京都に出かける予定もある。躁を悪化させないようにうまく予定を調節して、すこし物足りないくらいでまとめられるようにしたい。今自由にゆっくりしているのも病気を落ち着けて次の仕事に備えるためなので、治す方向へ進むことを忘れないように、でも楽しく暮らしていきたい。