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俯瞰クリスマス

どうも。生粋です。

終わった話をするな、と寂しいクリスマスを過ごしたひとと、見事有馬の予想を外したひとは言うでしょう。

私はどちらにも該当しますが、あえてさせていただきます。

今回はそんなお話。

まずは有馬。

競馬をやるようなやつは総じて彼女なんかいなくて、惨めな思いをしているだろうとJRAが考えた粋なイベント。

そんな思惑ががっつりハマり、1人で過ごすはずだったクリスマスを馬や歯のないジジイと一緒に過ごした人も多いだろう。

結果は惜敗。予算の少なかった私は3連複、3連単を早々に切り、イクイノックスから馬連流しで買った。

馬練と言うのは一着二着を予想するもので、流しというのは全部の馬を買うことである。

私が買ったパターンだと、イクイノックスが一位なら二着はどの馬でも配当が受けられると言うものである。

1番嬉しいのはイクイノックスが一位で、二位に人気のない馬が来ることである。当然のことだが、買った金額より配当の方が大きくないと
勝てない。

予想を的中させると言うよりは、レースが荒れて配当が高くなるのを期待するような買い方だ。


結論として、イクイノックスは当然一位。二位に6番人気の馬が来た。払い戻しは購入金額をやや下回った。

レースはとても面白かったが、例年より順当な結果とも言える。

加藤純一が1000万勝ったと聞いて何事かと思ったが、蓋を開けてみればイクイノックス単勝を1000万円分勝っていたと言うだけの話だった。

そんなん金さえあれば私だってできる。イクイノックスが一位であることは全員知っていたし、今回は二位を予想できるかと言うようなレースだった。

じゃあお前はなんでイクイノックスを買わなかったのかと言われれば、単純に面白くないからだ。配当もたかが知れている。

今回加藤純一が行ったのはギャンブルではなくただの投資だ。これがポタジェ単勝に1000万とかだったら私もめちゃめちゃ面白がっていたと思う。

著名人で言えば、今回も粗品はいい働きをした。今回有力だったのは我らがイクイノックス、タイトルホルダー、エフフォーリア。

有馬は毎年面白いレースになるので、馬連で行こうとは薄々考えていた。ただその軸となる馬を決めあぐねていた。

競馬をやらない皆様も耳にしたことがあるかもしれない。粗品の呪いという言葉。粗品が本命に据えた馬はどれだけ筋の通った予想でも、なぜか一着にはならないというものだ。

またギャンブラーがオカルトに翻弄されてるよ、と思うかもしれないがこの件に関してだけ言えばかなり信憑性がある。

ここでタイトルホルダーが切れればあとは簡単な2択。負けこそしたが、このおかげで払い戻しがあったため、軽傷で済んだ。

ここまでは12月25日を競馬の日だと思っている方に寄り添った内容。このnoteを読んでくれている人は9割こっちの人だろう。

みなさまご存じないかと思うが、12月25日は実はクリスマスというキリスト教のイベントがある。

キリスト教圏では家族で美味しいものを食べたり、サンタクロースというおじさんを子供が心待ちにしたりするイベントである。

家や街は赤や緑を基調とした飾りで埋め尽くされ、葉が落ちた街路樹に電飾をして、なんだかクリスマスっぽい雰囲気を醸し出す。

この「クリスマスっぽさ」のなかに勝手にロマンチックを見出し、12月25日を聖なる日でも競馬の日でもなく、「恋人の日」だと勘違いする不届きな人種がある。

日本の恋人たちだ。

日本にはこの人種の割合が非常に多く、若者や企業が一丸となってこの雰囲気を押し付けてくる。

かくいう私も少し前はこのプロパガンダの影響を受け、クリスマスなのに恋人がいないという劣等感に苛まれたり、人生で一度だけできた恋人とはしゃいだりしていたわけだが。

私は真実を知ったのでもう迷わない。
12月25日は日本では平日、もしくは競馬の日だ。日本で真実を公表している機関はJRAしかない。

これくらいの歳になってまだ真実に気づいていないのは、鬱々とした高校生活を送ってきた田舎者か、頭蓋にまで海綿体が詰まった悲しきちんこクリーチャーくらいのものである。

私は12月25日、即パッドで馬券を購入したのち、横浜に赴いた。

北海道で会社員をやっていたと思われた従兄弟が、いつの間にか横浜でお面作家になっており、その展示を見に行っていた。

駅に降り立つと見渡す限りつがい、つがい、つがい。私がこの海綿体たちを思想統制から救ってやらなけらばならないと強く思った。

政治家のようにマイクで話すことも考えた。
今の日本でそんなことをしてもタチの悪い活動家か、嫉妬で狂った人としておまわりさんとデートすることになる。

しかも脊髄にまで海綿体が侵食してしまっている個体はもう手遅れだ。殺すしかない。

今の無力な私にできることは調査しかない。来年以降に備えて、今年は観察に徹することにした。

おしゃれした街路樹をと写真を撮る個体。それはクリスマスツリーの子供だ。疑うことを知らない若いクリスマスツリーにねじ曲がった思想を植え付ける活動に励んでいる。ふざけやがって。

人通りの多い場所で手を繋ぐ個体。
このようなペアが一組あると感化された個体が同じ行動に出るとともに、ペアのいない個体に致死量の劣等感を感じさせる。私は舌を噛むことで耐えたが、まともに食らっていたら死んでいただろう。

自分の料理を相手の口に運ぶ個体。
彼らは一見手を繋ぐ個体の上位互換のように見えるが、実は思想統制から抜けかけている個体だ。自分達の行動を省みて地獄にいくことを悟った個体が、やたら長い箸で飯を食わせる練習をしている。いい傾向だ。帰り道で死んでほしい。

そして彼らの布教活動は現実世界にとどまらない。SNS上でも盛んに行なわれている。

男の手や、2人分の料理のみをあげる個体。
これは相手の存在を示唆しながらも明確にせず、こちらの悪い想像を掻き立てる悪質な手口だ。

もろ恋人を乗せる個体。
脳を保護する液体は羊水に変化し、本体は海綿体に完全に侵食されている。手遅れの個体だ。
現在ここまで病状が進行した個体を治療する方法は確立されておらず、隔離したのち安楽死させるか、未来の医療に期待してコールドスリープにつっこむしかない。

上記の2個体は布教にかこつけて自身の自尊心も同時に満たしているため非常にタチが悪い。

なんかいい感じの風景とか食い物をあげる個体。

これはかなり食らった。投稿に遅効性の毒が盛られていたようで、インスタを閉じた後に血を吐いた。自己顕示欲を満たすでもなく、一見ただ映えているだけの投稿からは純粋に楽しんでいる様子が窺える。しかしクリスマスにあえて1人で観光地に行くとは考えづらく、画面外でどんなプレイが行なわれているかはわからない。

また自慢したくて付き合っているわけではなく、純粋な好意で付き合っているんだよ。というメッセージを読み取ることもできる。

敵意がないと思われたため生身で受けた投稿には、巧妙に隠された殺意があった。

しかしJRAから真実を告げられた私は今年もなんとか生き延びることができた。
先日は毒と精神汚染の影響で生死を彷徨っていたが、三途の川の渡賃を持っていなかったので現世に追い返された。

医者によればおせちを食って3日くらい寝てれば治るとのことだった。ここで全快して、来年もクリスマスから不浄を取り除く活動に励みたい。

もしくは来年のクリスマスは彼女と過ごしたい。


彼女に使う金があったら俺にもください。

あといいねすると可愛い女の子が出てくるようになりました。こちらはタダなのでぜひ。

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