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梅の時期の養蜂

今年は大雪もあったものの、暖冬だったような気がしている春日部養蜂場の場長です。

そして、今年は梅がほころぶのが例年よりも早いと感じます。
蜜蜂はというと、冬の間嬢王蜂は産卵を控目に、働き蜂も動きを少なめに、省エネ運転で皆でかたまり温めあって春の訪れを待っています。

春のスタートの目印が、梅の開花です。梅の花から蜜蜂たちは蜜をあつめて巣にせっせと貯めて、活動を活発にしていきます。
嬢王蜂も産卵をはじめ、巣の中に活気が溢れはじめます。

春日部養蜂場では、代替花粉を与えます。花の蜜だけの蜂蜜というのが特徴ですが、人口花粉とは?という疑問もあるかと思いますが、
人口花粉は練って固形状になった代替花粉で、これは幼虫の餌になるものです。通常養蜂で与えている糖液とは異なり、蜂蜜として巣には貯められないと考えています。

ちなみに、代替花粉をDIYする場合はきな粉と蜂蜜を練ってつくるそうです。

代替花粉は幼虫が成長する上でタンパク源となります。
これにより沢山の幼虫を蜜蜂たちは育てることが出来るようになります。
卵から幼虫が産まれるのに3日、蛹になるまで6日、蛹が成虫になるまで12日と言われていますので、梅の時期に幼虫を増やすと、桜の時期に成虫が沢山いる蜂群となるのです。

春日部養蜂場では桜、菜の花、アカシア、エゴが6月までの主要な蜜源です。関東の多くの養蜂でも同様かと思います。

これまでアカシアが終わるまで待って女王交代をしていました。
他の養蜂家と話をしていると、4月に終えてしまうという方もおり、今年は早めに女王交代をしてしまおうと計画中です。
新しい女王になっていると、分蜂しにくいからです。

今年は新しい方法をいろいろと試してみる、春日部養蜂場バージョンアップの年にしたいと思っております。


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