見出し画像

ビジネスという言葉の意味

皆さんはビジネスという言葉をどのような意味で捉えていますか?
私は「ビジネス=仕事」という認識を持っていましたが、最近はあまりしっくりこなくなりました。

誰かと一緒にいる時、「仕事の話をしよう」と言われたら、今の仕事の状況だったり、今度どういう仕事がしたいか、など、仕事に関して思っていることを色々と話します。けど、これが「ビジネスの話をしよう」になった瞬間、途端に金儲けの話っぽい印象になる。そう考えると、ビジネスの意味は「金儲け」とか、「利益目的の行動」の方がしっくりきます。実際、辞書でビジネスという言葉を調べてみると、以下のような説明が出てきた。

1 仕事。職業。また、事業。商売。「サイドビジネス」
2 個人的な感情を交えずに利益の追求のみを目的として進める仕事。「ビジネスに徹する」

デジタル大辞泉より

なるほど。そういう説明をさせると納得できます。ただ、「個人的な感情を交えずに利益の追求のみを目的として進める仕事」という説明は極端だな、、とも思います。今の時代にこのような考えで仕事をしている人は少ないような気がします。アーティストや研究者の方が、利益の追求のみを目的としているとは思えないし、経営者の方だって自分のやりたいことを実現するために活動していると思うし、会社勤めの人でも、仕事のやりがいや楽しさ、社会貢献など、個人的な感情は少なからず交えながら働いている人は多いと思います。高度成長期の頃には、「働く=お金を稼ぐため」という価値観も少なくなかったのかもしれませんが、今は働き方や仕事の価値観も多様な時代。もちろんお金を稼ぐこと自体が好きで働いている人もたくさんいると思いますが、「仕事=お金稼ぎ」という認識で働いている人は昔に比べると減っているように思います。

そう考えると、仕事とお金儲けをまとめて「ビジネス」という言葉で括らずに、働くことに重点を置いた言葉と、お金儲けに重点を置いた言葉で分けた方が良いような気もしてきます。

世の中には「ビジネスマナー」や「ビジネス書」のように「ビジネス」という言葉入る用語が多くありますが、ビジネスマナーは別にお金儲けのためのスキルではないし、ビジネス書もお金儲けのためのスキルを身につけるための書籍ではありません。(お金儲けを目的としたビジネス書も多くありますが。)最近、そのような「ビジネス」が入る言葉が少しモヤモヤするようになってきました。

時代が代わり、価値観が変化していく中で毎年新しい言葉が次々登場しますが、既存の言葉も時代の価値観に合わせて整理することが必要なのではないだろうか。と思ったりする。他にも、時代が変わったことで本来の意味に違和感を感じるような言葉はたくさんあるのかもしれません。

サポートいただくとめちゃくちゃ喜びます。素敵なコンテンツを発信できるように使わせていただきます。