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投資と経済

投資に興味が持てない

身の回りに投資に興味を持っている人・実際に投資をやっている人がチラホラといます。ですが、私は未だに投資に興味が持てない。ビジネス系の書籍や記事を読むのは好きで、お金や投資に関する情報もそれなりに得ているつもり。それらの情報を総括した上で、投資は絶対にやった方が良いとは思っています。でも、どうしても投資を始めようという気が起きない。借金をしない程度の元手で始めるのであれば、投資をすること自体には抵抗はあまりないです。ただ、どうしても興味が持てない。

今私は特別お金持ちというわけではありません。給料が特別高いわけでもないし、将来ずっと安泰だとも思っていない。できればお金はもっと稼ぎたい。にも関わらず投資に興味が持てないのは、おそらく、投資をすることが誰の役に立っているのかがわかりにくいからだと思います。株式投資であれば、株という形で特定の会社に対して資金を提供することになるので、回り回って誰かの役に立っているかもしれません。ですが、それ以外の投資、例えばFXや不動産投資などは、その投資によって誰にどんな得があるのかがいまいち想像できません。これが、私が投資に興味を持てない大きな要因となっている気がします。

私の中でどうしても、「お金は誰かに対して与えた価値の対価としてもらうもの」という感覚があります。お金を稼ぎたいという気持ちはあるけれど、そのためには、自分自身が成長し、他人に対して提供できる価値を高めようという考えに至ります。

この「お金は誰かに対して与えた価値の対価としてもらうもの」という感覚は、給料を考える上ではとても重要な考え方だと思います。自分が貰っている給料が果たして多いのか少ないのか、それとも適切なのか。その基準は、生産性の高さ、つまり生み出した価値がどれだけあるかによって判断するべきでしょう。ただ、お金がお金を生み出す仕組みである投資を考える上では、「与えた価値に対する対価」という考えは捨てるべきなのかもしれません。

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経済がない世界

投資について色々と考えていると、経済という仕組みは果たして人類にとって正しい選択肢だったのだろうか?と思うようになりました。

経済という概念は、人類がテクノロジーを発展させていく上で非常に重要な役割を果たしてきたと思います。経済、そしてお金という概念がなければ、テクノロジーや社会がこれほどまでに発展することはなかったのかもしれません。

ただ、それが人類にとって正しい選択肢だったかは誰にもわかりません。

人間が生まれてきた意味は何なのか。
私たちが生きる目的は何なのか。

こんなこと、考えても答えは出ないし、考えるだけ時間の無駄なのかもしれない。ただ、多くの人は、幸せな人生を送りたいと願っているし、より多くの人が幸せな人生を送ることができる世界を望んでいる(と思いたい)。

より多くの人が幸せになれる世界、を考えた時、経済という仕組みは果たして正解だったのでしょうか。

「自分以外の誰かに価値を提供したら、その分だけ対価をもらえる」という仕組みは、ある意味健全です。この仕組みだけで経済が回っているのだとしたら、世界はもう少し平和で明るかったんじゃなかろうか、と思ったりもする。もちろん、テクノロジーを発展させるため、あるいは起業したばかりのスタートアップ企業が社会貢献していくためには、投資という仕組みはなくてはならないものだというのも分かります。けど、経済・投資という仕組みによって、格差が広がって、不幸な人生を歩んでいる人も多いのではないかとも思ったりします。

仮に地球以外の星で、人間と同等、あるいはそれ以上の知能を持つ知的生命体が存在しているとしたら、その生命体は一体どういう概念を使って種を繁栄させ、テクノロジーを発展させていくのでしょうか。人間と同じように経済・お金という概念を生み出すのか、それとも経済とは異なる概念を生み出して人間とは別の道を作るのか。きっと答えを知れることはないですが、気になるところです。

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