調べれば何でもわかる時代。そんな時代だからこそ知識量が大事。

インターネットの発達により、世界は一気に情報化社会になりました。

今や大抵のことはインターネットで調べればわかる時代です。
それゆえ、ネットを活用して自分から調べる能力は今の時代かなり重要です。

そして、大抵のことは調べればわかる時代なので、知識だけを多く保持していてもあまり意味はない。というニュアンスの記事や本も見かけることもあります。

でも、本当にそうでしょうか。

調べれば大抵のことは分かる。
でも、それでも知識はやはり多い方が良い。
むしろ、そういう時代だからこそ知識量がすごく重要になってくると思うのです。

調べる力が役に立つのは問題に気づいている場面だけ

調べる力は確かに重要です。
でも、調べる力が役に立つのは、自分が知らないことを認識している場合や、問題点を認識している場合です。

例えば、人と会話をしている中で、あるいは本を読んだり動画を見ている中で、自分の知らない言葉が出てきたとき。
その時に、用語の意味を調べて自分の知識として吸収するには、調べる力が役に立ちます。

また、プログラミングなど、PCを使って何かしらの作業をしているときに、エラーが出てしまった場合など、何かしらの問題が起きてしまったとき、その解決策を知る手段として、ネットを使って調べる知識は役に立ちます。

ですが、そもそも問題を問題として認識していない場合は、調べる力はあまり役に立たないでしょう。

知識がものをいうExcel

調べる力よりも知識量が大事だと思う典型例はExcelです。

Excelはビジネスパーソンであればほとんどの人が使うツールなので、それこそネット上に膨大な情報があり、調べれば何でもわかるツールの典型でもあります。

一方で、Excelは感覚的に使いやすいツールでもあるので、あまり多くの知識がなくても、何となくでそれっぽい資料を作成することができてしまいます。

Excelに関して豊富な知識がある人は、どうすれば効率よく、かつ分かりやすく資料を作成できるかを考えながら作成することができ、質の高い資料を作成することができます。

でも、知識がなければ、どのような機能があるか分からないため、使うと便利なはずの機能が使われず、効率が悪かったり、分かりにくい資料になってしまう事があります。

Excelはセンスが良ければ感覚でもある程度つかえてしまうので、知識がなくても資料作成ができてしまいます。
効率悪く作ったり、分かりにくく作ってしまったとしても、Excelはエラーや警告を出してはくれません。
そうなると、自分自身で問題があると認識することができずに、誰かに指摘されるまでずっと効率の悪い使い方をしてしまうようになります。

例えば、Excelでよく使用される機能の一つに、行や列を非表示にする機能があります。
画面上から見えなくすることで、印刷時のレイアウトを整えたり、計算と中の式を隠しておくことができる機能です。

私の考えでは、非表示の機能は使うべきではありません。
行や列を非表示にしたい場合は、グループ化の機能を使って隠すべきです。
非表示の機能は、ぱっと見で行や列が非表示になっていることが分かりにくく、他の人が資料を見た時に混乱のもとになります。
一方、グループ化であれば、隠れていることが一目瞭然なので、他の人が見ても分かりやすくなります。

ただ、それをやるには、Excelにグループ化という機能があることを知っておく必要があります。
グループ化についての知識がない人は、そもそも非表示にしたい時に非表示よりも便利な機能があることを知らないため、そのまま非表示の機能を利用して、分かりにくい資料を作成してしまうことになります。

もちろんグループ化の機能もネットで調べればすぐに情報が出てきます。
でも、やりたいことが非表示という機能で実現できているならば、そもそもグループ化について調べる発想に至らないでしょう。

そういう意味で、Excelはネット上にほとんどの情報があるけれど、調べる力よりも知識量がものをいうツールであると感じています。

もちろん調べる力も重要ですが、それなりの知識量が土台としてあってこそ役に立つ力です。

本を読んで知識を得る

どうやって知識を得るかは様々な方法がありますが、個人的には本から得るのが良いかと思います。
ネットだと、自分が知りたいことを知るには手っ取り早いですが、思わゆ発見や、体系的に知識を得るのは本に比べれば難しいです。

本だと、著者の人が読者に知ってほしい情報を体系的にまとめているので、効率よく便利な機能を知ることができます。

Excelに関して言うと、個人的にはこちらの本が良かったです。

調べれば何でも分かる時代ですが、その時代でこそ、知識量にこだわる人が有利に働く時代になるのではないかと思います。


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