【2021年度新入社員研修日記】1日目〜20日

2021年の4月から始まったIT企業向けの新入社員研修の記録。
講師してるので講師目線での日記です。

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1日目

【講義内容】
・オリエンテーション(研修の説明、自己紹介)
・適性検査、性格診断テスト、技術力確認テスト
・ビジネスマナー
・日報の書き方

【感想】
研修初日。
朝一とてもパタパタして慌ただしかった。まず8時前に会場に到着したけれど、教室が8:30からしか開かない状況。そしてようやく部屋に入れたと思ったら椅子が足りない、コンセント足りない、ネット環境がない。。幸いにも椅子は倉庫から持ってこれたし、電源タップは事前に用意していたし、W-Fiルーターも家から持ってきていて会場にLANを刺す場所があったのでどうにかなった。けど、色々とギリギリ。前日の夕方から準備をしておくべきだったよね。

今年はプログラミング経験者(専門学校や大学で学んでいた)人が例年よりも多い印象。どんなレベル感になるだろうか。
去年は研修の参加者8割くらいと、事前の内定者研修で一度会っていたので名前を覚えやすかったけれど、今年は半分くらいが初対面だったので、名前を覚えるのに苦労しそうだ。。

今年から講師のサポートとしてアシスタントちゃんが1人つくことになった。自分の作業の効率化 + 自分のマネジメント能力向上のきっかけとしてうまいことこの環境を活用していきたい。そしてアシスタントちゃんの技術力向上につながるような研修期間にもしていきたい。

2日目

【講義内容】
・Webサイト(HTML)
研修の技術目標や全体像、環境構築、Webサイトについての基本的な話をした。HTMLだけをやる予定だったけれど、全体的に演習を進めるペースが早かったのでCSSの途中まで実施した。演習に時間がかかる人もいるけれど、全体的に経験者が多いから進むのが早いのかな。

【講義以外】
・席替え実施
・メールの書き方
社外の人宛のメールと、社内の人宛のメールの書き方について。CcやBccに自分を入れることで自身でも送ったメールを受信して確かめよう。

・早めの連絡
悪い報告ほど早めを心がけよう。遅刻しそうになったらその時点で連絡をしよう。

・コミュニケーション
他社の研修生とも積極的にコミュニケーションを取ろう。

・事前準備
事前にやると分かっていることは、できる限りの準備をしよう。それがビジネスのマナー。

【感想】
研修会場で使うWi-Fiを家から持ってきていたので研修が終わった後一度家に持って帰った。が、朝研修会場に行く時にWi-Fiを持っていくのを忘れてしまった。。急いで取りに帰って、とりあえず開始には間に合ったけれど、結構危なかった。。ネット環境はきちんと整備されているところで研修するべきだね。

今年は研修会場が自社の事務所ではなく、商業施設の研修室を利用している。この時期は色々な企業で新入社員向けの研修が行われているので、同じ建物内でいくつかの研修が行われているようだ。建物内でやたらとスーツ姿の若者が多いけれど、まだ自分の研修生の顔と名前が全員覚えられていないので、自分の教室の人なのか全然関係ない人なのかがぱっと見でよくわからないのが少し困る。

3日目

【講義内容】
・Webサイト(CSS)
前日に少しやっていたのでその続きから。ボックスモデルの話、ディベロッパーツールの話など。色々デモしながら。

【講義以外】
・予習について
予習をしていると講義が頭に入りやすくなる。余裕がある人は是非予習をしよう。予習は大人のマナー。歯医者に行く前の歯磨きみたいなもの。

・人に教えることについて
人に教えることによって、自分の理解不足に気づいたり、自分の理解が深まったりする。教え合うことは教える側、教わる側の双方にメリットがあるので、積極的に教え合いましょう。

・小テストについて
テストで点を取れたことでOKというわけではないので注意しましょう。テストで点を取るための勉強ではなく、内容を完全に理解するための勉強を目指そう。

・作業に取り掛かる手順
「とりあえず初めてみる」よりも、やるべきことを先に整理して取り掛かる方がきっと効率が良いので、まずは作業の洗い出しをすることを意識してみよう。

【感想】
この日から朝イチで小テストを実施。前日に学習した範囲から記述式のテストを実施。毎年、このテストの採点がかなり面倒なのだが、今年はアシスタントが入って分担できるようになったのでかなり楽。素敵。ただ、記述式のテストの正誤判断はかなり主観になるので、同じ問題でも採点する人によって誤差が出る現象も発生。まあ、それはそれでいいのかな。

この日から研修生が1人増えた。途中から参加、というパターンもあるのね。

みんな朝来るのが早い。まだ始まって3日目だからかな。ただ教室が8:30からしか開かないのでみんな休憩用のロビーで待機している。去年までは自社の事務所で研修を実施していたので、会場を開ける時間は自分でコントロールできるのは良かったけど、今年はそれができないのがもどかしい。ただ、今年は会場の駐車場が広いのでみんな車で来ることができるのはメリットとして大きい。結局、全てが満足するような場所はなかなか難しいということよね。

研修生の成績を管理するExcelが非常に煩わしい。去年までは自分1人で管理をしていたので、面倒ながらもどうにでもできたけれど、今年はアシスタントに任せることで情報共有の難しさを実感した。情報共有の難しさというよりは、Excelマクロの限界といった方が良いだろうか。2人以上の人間で情報共有するときにExcel、ましてはマクロが組み込まれたExcelは様々な理由から排除するべきだと感じた。空いた時間を使ってWebシステムを作ってしまいたいくらいだ。そんな時間はきっとないと思うけれど。

昨年は、コロナの影響でZoomで講義をする機会が多かった。そのときは画面共有を使って実際にコードを書く模様をデモしながら解説したが、今年はとりあえず全員対面での研修になったので、Zoomはチャットだけの用途で使用し、講義はホワイトボードを使いつつ、プロジェクターに移しながらのデモを実施。去年と一昨年のハイブリッド的な感じにしているが、この手法も悪くはなさそう。さらに色々と試行錯誤していきたい。

4日目

【講義内容】
・Webサイト単元課題
HTML、CSSを使って小規模なWebサイトを作成。

【講義以外】
・丸暗記に力を入れない
丸暗記で乗り切れる世界ではない。理解することが大事。理解したことは忘れにくいし、忘れてもすぐに思い出すことができる。

・知識と実践
知識として分かっていても、いざ実践しようとすると手が動かなくなるのは初心者のあるある。未経験者でもめげずに頑張っていればどこかで点と点が繋がってできるようになる。

・ローコード・ノーコード
最近はHTMLやCSSを一から書かなくてもWebサイトを作成することができるツールやサービスが豊富にある。けれど、細かいところまで作り込もうとすると根底にある知識は必要になるし、ローコードやノーコードを作る立場になったときに必要になる。なので根本的な知識が無駄になることはない。

・プログラムをきれいに書くには
きれいなコードを書く方法論は色々とあって、本もある。それらの知識を身につけるのも一つの手だけど、コードを書きながら、途中振り返ってコードを見直す時間を作っても良いのかもしれない。

・知識の覚え方
人に教える前提で学習した知識はなかなかに忘れにくくなる。人に教えるというのは一つの手だけれど、そういった環境がなければSNSなどで発信してみるのも一つの手。

・エンジニアという仕事
ずっとPCの前で作業していると目や肩、腰などが疲れてくる。定期的にストレッチしたり歩いたりも大事。

・メモ
メモの習慣は大事。いつでもメモを取れる状況にしつつ、メモを活用できるような環境を整えよう。

【感想】
HTMLを1日、CSSを1日やって課題というのはなかなかハードだよな、と思いつつも、案外みんな完成させることができている。経験者が多いからかしら。
朝一はテストをするようになってから、研修が開始するまでの時間とても静かだ。黙々と試験に備えて勉強してらっしゃって、ピリッとしている。この空気感は割と好きなんだけど。

5日目

【講義内容】
・情報処理基礎
ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティの話を適当に。
進数計算、工数計算、IPアドレス関連の計算の演習などを適当に。経験者、未経験者で前提知識がバラバラなので何を話すのが全体最適になるかが難しいね。
・週報
週末は週報を書きましょう。まずは自分が思うように。日報の1週間分という感覚で書いてみよう。

【講義以外】
・名前の付け方
idやclass属性への名前の付け方で悩んだ人が多いみたい。ここはかなり重要。むしろプログラミングは名前をつける作業が最も難しいといっても過言ではない。リーダブルコードという本がおすすめ。あとは、他の人が自分の書いたソースコードを読んだ時にどう思うか、という想像力が大事。

【感想】
過去の研修生が研修のグループ開発で開発したプログラムをいくつか見せた。興味を持っている人もいれば、こんなものが作れるのだろうか?と不安に思っている人もいそうな、なんとも言えない空気感。今年はみんなでどんなシステムを作ってくれるのだろうか。

6日目

【講義内容】
・Linux
あらかじめVirtualBoxにCentoOSをインストールしておき、そこにコマンドプロンプトからSSH接続する。そこで基本的なコマンドを学びましょう的な。ガッツリやればいくらでも話すことはあるけれどあんまり概要だけ流したので意外とサクッと終わった。1日しか触らないので、時間が経つとすぐに忘れてしまいそうだけど。。
・3分間スピーチ(自己紹介)
この日から3分間スピーチが開始された。3分間で自分の伝えたいことを伝える練習。最初のテーマは自己紹介。
→視線を聞き手に向けよう。
→本番でアドリブしようとせず、練習通りにできるように取り組もう。
→スピーチの開始がわかるようにきちんと挨拶しよう。
→1文1文を区切って間を空けて話すようにしよう。
→前を向いて話をしよう。
→時間管理をしっかりしよう

【講義以外】
・送信前の確認
メールを送る時には、送る前に添付ファイルや内容の誤字脱字などを確認しよう。一度時間を取って確認をするだけで、きっと多くのミスがへる。
また、隣の席同士で相互チェックを行うとよりミスを減らせる。

・作りたいものをイメージ
プログラミングを学習するときは、あらかじめ作成したいものをイメージしておくと、学習の効率が上がるのでおすすめ。

【感想】
この日から3分間スピーチが始まった。エンジニアを目指している人で、人前で話すのが得意・好きという人は少ないので、みんな緊張している。でも、ちゃんと話すことはできていて、えらいし凄いなと思う。

7日目

【講義内容】
・アルゴリズム
フローチャートやら、探索やら、ソートやら。アルゴリズムの重要性、プログラミング力とはなんぞや?みたいなことを色々と。
・3分間スピーチ(自己紹介)
→口を大きくあけてゆっくり話すことを意識しよう
→「えー」「あのー」などの口癖を減らすように意識しよう

【講義以外】
・曖昧な表現
報告書を作成する時には、曖昧な表現をしようしないように注意しよう。例えば、「少し」「かなり」など。これらの表現は受け取る人によって感じ方が違う。人によって解釈の異なる表現は報告書としてはよろしくない。

・仲良くなる
何かを学ぶとき、「仲良くなる」ことはすごく重要。仲良くなると、エラーが出にくくなったり、エラーが出てもすぐに解決に導いてくれたりする。なんの根拠もない気持ちの問題かもしれなけれど、案外そういうことが大事よね。

・質問力
できる新人は質問力が高い。研修の期間で質問力を鍛えよう。相手の時間を奪わない質問を考えることが大事。それができれば新人として評価されるし、自分の成長も早くなる。

・聞く力
スピーチは、話している人だけが頑張るのではなく、聞き手のリアクションも重要。リアクションがないと話している人も不安になる。リアクションがあると話しても話しやすい。教室全体でスピーチを盛り上げる工夫をしよう。

・どうせやるならちゃんとやる
スピーチが苦手な人は多そうだけど、どうせ全員やることになる。なのでやるならしっかりやって、自分の成長のきっかけにしよう。

【感想】
アルゴリズムの講義で、隣の人と実際にものを動かしながらアルゴリズムを考えるワークをやってもらった。概ねみんな隣の人と話していたように思う。ぶっちゃけ現場でフローチャートを描くことが多いかと言われると微妙だけど、根本的なアルゴリズム力はプログラミングするときに言語の知識以上に重要な要素だったりもするので、頑張ってアルゴリズム力を鍛えてほしい。

8日目

【講義内容】
・Java(Java概要、四則演算、変数)
いよいよJavaに突入。そもそもプログラミングとはなんぞや?ぐらいからスタート。経験者でもJavaにはなぜか苦手意識を持っている人が多いみたい。
・3分間スピーチ(自己紹介)
→細かい身振り手振りをつけるときは、大きく動いてメリハリをつけよう
→一番後ろの人に話しかける意識を持とう

【講義以外】
・席替え実施
毎年席替えをどうするか、非常に迷う。個人的には研修の難しい仕事一つだと考えているけど、今年からアシスタントにある程度任せれるようになったので、すごく楽だ。
・できること全部やる
事前にできることを全部やっておけば、あとは本番はやるだけ。いい意味で割り切れるようになるので、緊張は少なくなる。緊張を減らすという意味でも、事前の準備は大事。

・細かい動き
スピーチの時、細かい動きについて指摘される人も多い。これは、伝えたいことを伝える上で、細かい動作が気になって話が入ってきづらくなる人がいるので、その人たちにも伝えたいことを伝えるために少しでも気になるような無駄を排除することが大事。そのための指摘。

・自己分析
うまくいかなかった時、自分なりに原因を分析して改善できる人は強い。色々な学習方法、取り組み方法を試して、自己分析しながらPDCAを回していこう。

【感想】
スピーチがみんな上手くなっている。それまでにスピーチした人たちが受けた指摘をみんな意識して改善しようとしているので、何も言わなくても勝手にレベル感が上がっていっている。すごいなーと思う反面、後半になればなるほどプレッシャーがまして大変そうだ。

9日目

【講義内容】
・Java(変数と型、配列、基本型と参照型)
配列は初心者が躓く最初のポイント。特に2次元配列になると途端に混乱する人続出。
・3分間スピーチ(自己紹介)

【講義以外】
・楽しむ
スピーチもプログラミングも、結局は楽しんでできる人が伸びるし成果も出す。どうせやるなら楽しもう。

・抑揚の付け方
スピーチでは話し方に抑揚をつけるのも大事。抑揚をつけるには、大事な部分は話すスピードとボリュームに変化をつける。

・緊張しないためには
台本通りに話そうとすると、うまくいかなくなると、躓いた時に焦ってしまって余計緊張してしまうことがある。台本通りに話そうとするのではなく、あくまで自分が伝えたいことを自分の言葉で伝えようとすることが大事。
相手にどう思われるかを気にしない。自分がどう思われるかよりも、相手がどう思うかを気にすることが重要。

・納得と理解
講義を聞いて、なんとなくわかったつもりになるのは納得。理解というのは、自分の言葉で説明することができ、かつ応用することができるレベルのこと。納得したことで満足せず、理解することを目指そう。

・ツールの使い方
プログラミング言語の知識は理解できても、ツールの使い方が難しくて演習で時間を使ってしまうことは意外とあるある。色々試して仲良くなろう。そして、便利な使い方があったらチャットを使ってみんなで共有しましょう。

・目的を明確に
日本は、目的不明で学習や仕事に取り掛かることがしばしばある。目的が不明確だとゴールが見えず、学習の効率も下がるので、目的を明確にしよう。

【感想】
全員がスピーチを終え、自己紹介が終了した。みんなの趣味や好きなことを聞くと、普段講義中に接しているときのイメージとはギャップもある人もちらほら。スピーチはみんな緊張しただろうけれど、自己紹介は聞けて良かった。

10日目

【講義内容】
・Java(オブジェクト(文字列操作)、画面遷移、条件分岐(if, switch))
この日はやること多いね。。
・3分間スピーチ(自己紹介)

【講義以外】
・天気
天気が悪いと道が混む。気をつけよう。長時間の運転はなかなか辛いけれど、運転が苦にならないような工夫を探そう。

・睡眠
夜に多く勉強して昼に眠くなるより、夜はしっかり寝て日中の講義を集中して聞く方が多分効率は良い。睡眠は大事。

・全体像の把握
演習や課題に取り組むときは、一度全体に目を通して、全体像を把握した方が確実に早い。このとき、紙に描き出すとよりイメージがしやすくなる。フローチャートなんかも活用しよう。

・人に教える
人に教えるときは、紙に描き出すと相手がイメージしやすいので、ぜひ試してみて。

・メモの取り方
メモは何でとる?紙派?PC?どちらでも取れるようになるのが理想。PCやスマホでメモを取るなら、使いやすいツールを探すと良いよ。最近流行りのNotionを紹介した。

・報告書の書き方
テーマ → 結論 → 理由 の順番で簡潔に書く。

【感想】
なんというか、週末になると流石に疲れが溜まる。講師に最も必要な資質って実は体力なんじゃないかと思った。走って体力つけよう。

11日目

【講義内容】
・Java(繰り返し構文、暗黙オブジェクト、スコープ)
この日も色々やること多い。やはりスコープが難しいようだ。セッションが扱ったことある人がほとんどいなくて、理解が難しいみたい。

【講義以外】
・目的と手段
手段と目的が逆転している現象がちらほら。
テスト:テストは、あくまでも理解を深めるためのツールであって、テストのための勉強になっては意味がない。
スピーチ:スピーチの目的は自分が伝えたいことを自分の言葉で伝えること。うまく伝えるために、スピーチは上手な方が良いけれど、上手に話すことがスピーチに目的になってはいけない。
メモ:メモを取ることは、理解の手助けをするために行うもの。メモを取ること自体が勉強の目的になってはいけない。

【感想】
みんながプログラミングを必死に勉強して成長している姿を見ていると、自分も開発をやりたくなてくる。PythonとJavaScriptもっと勉強したい。
最近noteの更新が全然できていない。。時間見つけて何か更新したいな。

12日目

【講義内容】
・Java(メソッド)

【講義以外】
・日報
一番見せたい資料をアクティブシートにして保存しよう。
セルはA1セルにある状態で保存しよう。
送信する前に一度確認をしよう。
適度な改行を入れよう。

・他人が書いたプログラム
実際の現場での開発は、一からプログラムを書くよりも、既存のプログラムの修正や機能追加の方が多いはず。他人が書いたコードを読むことにも慣れていこう。そして、自分が書いたコードも他人に読まれる可能性があることを意識して書くようにしよう。

・他人への説明
他の人にプログラムを説明する機会を増やそう。いずれ設計書の作成を行う場合には、人に伝わる文章で他人に説明しなければいけない。そのための練習にもなる。

・エラーの原因を知る
ツールを使えばエラーが出ることは教えてくれるが、エラーを解決するためには、根本的な原因を知らなければ解決できない。根本的なエラーの原因となる知識を増やすためにテストを活用しよう。

・予習
予習をしてから講義を受けた方が理解しやすいという人がちらほら。是非とも継続してほしい。ぶっちゃけ現場のプロジェクトに配属される時も、プロジェクトが始まる前にどれだけ予習したかが重要になる。どれだけ予習したかが成功率の高さになると知っておこう。

・難しいからこそ
Javaの内容が難しくなってきたというコメントが増えてきた。確かに難しくなってきて辛いかもしれないけれど、難しいからこそ、誰にでもできる仕事ではないということが分かると思う。誰にでもできない仕事ができるようになるために、難しいことに積極的にチャレンジしよう。

・遅刻
遅刻があっても、早めに連絡をもらえれば特に悪い印象は持たれない。遅刻することがわかったら、その時点で連絡をください。

【感想】
提出された演習問題のソースコードレビューをしてみた。けれど、演習問題が、元々ある程度ソースが書かれているようで、研修生が書いたコードと元々のコードがそれぞれどれなのかがパッと見わからなかったので、全体的に似通ったコードで個性がなくつまらない。
むしろ演習問題でここまでヒントを多くすることに意味があるのだろうか。会社の言いなりになる人を育てたいんだろうか。。

13日目

【講義内容】
・Java(総復習)
今まで学習した範囲の復習。テストの見直しや未提出の演習への取り組みなど。自分のための時間として有効活用。

【講義以外】
・質問
わからないことを明確にし、最短の時間で問題解決ができる質問を考えよう。解決策だけを聞くのではなく、自分が理解するための質問を考えよう。

・教え合う
研修生同士で教えあってお互いに成長していくことが個人的にはベストな成長方法。積極的に教え合おう。経験者の方々は非常に頼りにしています。

・リフレッシュ
一度沼にハマると抜け出せなくなるのはよくある。少し休憩してリフレッシュすると良いかも。散歩いいですよ。

・感想が多い人
日報に感想をたくさん書ける人は、きっと感受性が豊かな人。日頃から多くの気づきを得てる人。

【感想】
総復習の日は講義がないので、講師側も計画を立ててやりたいことをやらないと意外と時間をうまく使えない。研修生には計画を立てて時間を有効活用しようとは伝えているけれど、自分があまりできていない。もっと時間術を学ばないと。

14日目

【講義内容】
・Java(単元課題)
これまで学習した範囲の知識を用いた総合演習。仕様書をしっかり読んで認識不足がないように注意しよう。

【講義以外】
・間違い
今は間違った認識をして覚えていたとしても何も恥ずかしくはない。むしろ、数年経ってからわかってない方がよっぽど恥ずかしい。1年目はまだ質問し放題。今のうちにわからないことはどんどん質問して不明点を解消しよう。

・土台づくり
今学習しているのはプログラミングの基本だが、基本こそが土台となる。ぶっちゃけフレームワークまで学習すると、フレームワークの使い方を覚えれば知識がなくてもそれっぽい開発ができてしまう。けれど、基本を知らずに応用的なツールを使っていると、ツールに使われる人間になる。そうなってしまわないように、基本をしっかりと理解することに力を入れよう。

・試行錯誤
人に教えることはなかなか難しいことで、明確な正解はないのが正直なところ。人の性格や価値観はそれぞれなので、どのような教え方が合うかも人それぞれ。ヒントだけを与えるのか、答えを教えるのか。その辺りは、相手にとって一番みになりそうだと思うことを考えて実践することが大事。

・綺麗なコード
綺麗なコードを書きたいという意識を持っている人が多くて素晴らしい。自分で書いたコードですら、時間が経つと何がしたいのかわからなくなることがよくある。ある程度コードを書いたら、一度振り返って綺麗に整える(リファクタリングという)時間を設けても良いかもしれない。

・使えるものはなんでも使う
Zoomのチャット機能も使えるし、講師やアシスタント、周りの研修生もいる。使えるものはなんでも使って自分の成長に繋げよう。

【感想】
今年は計6社から研修生が参加している。なんとなーくだけど、会社の色が見えてきた気がする。言語化が1ミリもできないけれど、なんとなく、その会社の人っぽさみたいなのがやんわり見えてきた。

15日目

【講義内容】
・Java(オブジェクト指向)
ここからがJavaの本番といっても過言ではない。クラスの作り方やら、インスタンスの作り方やら。いくつかお題を出してクラスを作ってもらった。

【講義以外】
・納期意識
仕事というのは基本的に納期が絶対。必ず守らなけばいけない。研修では期限に遅れても困るのは自分だけだが、実際の仕事では納期に遅れると多くの人に迷惑がかかる。研修のうちから納期意識を強く持つこと。質問をする。早めに報告をする、など。自分1人の行動が多くの影響を与えることを知っておこう。なんの報告もなく、期限がきた時に実はできていませんでした、が一番困る。絶対にそうならないようにだけは気をつけよう。

・読みづらさの気づき
自分の書いたコードが読みづらいと認識できることは大事。まずは動くものを作ることが最優先になるが、次の優先順位として、後々のことを考えて綺麗にコードを書くことを意識することも重要。

・エラーの探し方
エラー画面をよく読めば、エラーが発生した行数とエラーの原因まで書かれていることがほとんど。まずはエラーに怯えずによく読むようにしよう。

・全体像と作業の分割
作業を開始する上で、まず全体像を把握することが大事。だが、実際に作業を始めるときには、作業を細かい単位に分割して作業に取り掛かりやすくすることが重要。

【感想】
オブジェクト指向の講義中に出した問題が多分演習問題より難しかったかもしれない。デモしながら解説したけど、しっくりきていない人がかなり多そうだった。
最近はローコードとかノーコードというツールもあって、コードを書かなくてもプログラミングできる時代が到来している。オブジェクト指向という考え方がいつまで有効なのだろうか。

16日目

【講義内容】
・Java(サーブレット、EL式とJSTL)
画面と処理を分けることでいよいよ本格的なWebアプリケーションっぽくなってきた。
・3分間スピーチ(学生と社会人の違い)
この日から2回目のスピーチ開始。テーマは学生と社会人の違い。難しいテーマ。他の人と被らずに個性を出すのが難しいテーマ。2回目からは研修生同士でフィードバックするようにした。

【講義以外】
・何がわからないのかわからない
何がわからないのかもよくわからない、というのは初学者のあるある。私にもきっとそんな時期はあった。けれど、時間が経ちすぎてもはや記憶が無い。何がわからないのかよく分からない時の記録を残しておくことは後々何かの役に立つ可能性があるかも。

【感想】
・全体的に向上心、意識が高くてすごく良い環境のように思う。

17日目

【講義内容】
・Java(継承)
オブジェクト指向理解のキモとなる部分。これがわかればオブジェクト指向は一気に面白くなるから、ぜひ理解してほしい。継承はコンストラクタの動作が結構難しい。ポリモーフィズムは説明するのにある程度慣れてきた。
・3分間スピーチ(学生と社会人の違い)

【講義以外】
・エラー情報の共有
みんなエラーが多発するようになってきた。エラーが出てそれを解決したら是非ともノウハウをチャットに流して情報共有してほしい。

・勉強方法の勉強
どんな勉強法が自分に合っているか、どんな勉強法が効率が良いのか、を学ぶことも大事。様々な勉強法を見つけよう。インプットとアウトプットのバランスも大事。実践的な勉強をするなら、目的を持つこと・興味を持つこと・アウトプットすることが大事。

・整理整頓
日が経つとPCの中にもファイルが増えてごちゃごちゃになってくる人も出てくるでしょう。定期的に整理整頓をしよう。物理的にもソフト的にも。

18日目

【講義内容】
・Java(抽象クラスとインターフェース、例外)
例外はみんなが躓くところ。難しいよね。
・3分間スピーチ(学生と社会人の違い)

【講義以外】
・良いスピーチ
良いスピーチとは、相手の行動に影響を与えることができるスピーチ。ある程度スピーチに慣れてきた人は、その辺りまで意識を向けるようにすると良いかも。

・こまめに実行
プログラムは一気に全部作って後からまとめて動かすよりも、少しずつ動かしながら作る方が結果的に効率がよくなる場合が多いので、少しずつ作ることを実践してみよう。

【感想】
講義をスピーディにやるとなかなかついて来れない人も出てくるけど、ゆっくりやると演習の時間が少なくなるのでそれはそれで避けたい。バランスが難しい。

19日目

【講義内容】
・Java(パッケージ、アクセス修飾子、コレクション)
この日の内容は割と簡単。
・3分間スピーチ(学生と社会人の違い)

【講義以外】
・事前練習
スティーブ・ジョブズや、オリラジのあっちゃんなど、世の中でプレゼンがうまいとされている人は、本番の前にめちゃくちゃ準備しているらしい。結局のところ、プレゼンやスピーチの成功率を上げるには、練習が最も大事。

・メモを取ろう
グループワークで疑問点を解消する時、きちんとメモを取るようにしよう。メモを取らないということは、後からその人の時間を奪うことになる。そうならないように、疑問点はその場で解決できるようにしよう。

・お絵描き
UMLやフローチャートなど、お絵描きすることで全体を理解するのはとても大事。お絵描きの習慣を作ろう。

・焦りと自信
多少のプレッシャーは、集中力を上げる効果があるので、少し焦るのは良いかと思う。ただし、周りのできている人と比べて焦る必要はない。過去の自分自身と比較して、できるようになったことには自信を持とう。

・武器を増やす
研修期間は、いわばプログラミングに必要な武器を増やしている状態。武器が増えれば戦い方にバリエーションができて、プログラミングが楽しくなる。今はプログラミングを楽しむための武器増やしの期間だと考えましょう。

・相手の立場を想像する
エンジニアをしていると、利用しているサービスでサーバーがダウンしたり、システムにバグがあっても文句を言えなくなる。エンジニアとして働いている人の大変さを知っているから。エンジニアの仕事に限らず、社会人として仕事をしていると、働いている人の立場を想像することができるようになる。この想像力は高品質のサービスを提供していく上では極めて大事となるので、働いている人たちのいろんな立場を想像できるようになっておこう。

・説明力
自分の言葉で説明することが苦手な人は、自分で書いたプログラムにコメントを振って日本語で説明する習慣を持つと良いかも。実際の開発では何でもかんでもコメント書くのは良くないけれど、研修は学びの場なのでコメントで説明力をつけよう。

【感想】
プログラミング経験者の人たちが、未経験の人たちの成長の早さに驚き、焦りを感じている人がちらほら。実際には、そう簡単に追いつけるものでもないだろうけど、その焦りはきっと重要。私自身、新人の時には未経験からプログラミングを学習し、さっさと経験者の人たちを追い越そうと必死だったので、必死に頑張れば意外と追い越せる。そういう意味では、未経験者には頑張ってほしいし、経験者は追い越されないようにプレッシャーを感じてより勉強を頑張ってほしい。

20日目

【講義内容】
・Java(JUnit、デバッグ)
どっちもJavaの開発効率化のためのツール。

【講義以外】
・姿勢と休憩
この仕事をしていると、目、型、腰などがとにかく疲れる。定期的に休憩して体を動かすことも大事。自分で体調管理してできるだけ疲れを溜めないように工夫してください。

・演習の進め方
どうやって演習に取り掛かるかは人それぞれ。いろんなやり方を試し、いろんな人のやり方を真似し、自分に合ったやり方を見つけましょう。

・環境
全体的にモチベーションが高い人が多く、教え合いつつ、適度なプレッシャーを感じるいい空気感が出来上がっている。成長において、環境はものすごく大事だ。

・悔いのが残らないように
研修期間3ヶ月というのは意外とあっという間。悔いが残らないように過ごしましょう。

・学生気分
社会人になって1ヶ月。まだ若干学生分が抜けていないと思っている人もいるらしい。何を持って学生気分と感じるかは人それぞれだけど。個人的には大きな違いとして、人の役にたつかどうかが大事だと考える。仕事は基本的に人の役に立つことが求められる。なので、研修期間は、研修が終わった後に人の役に立つための技術を身につける場だと考えて取り組むことが大事かもしれない。

【感想】
・未経験者でも、経験者の上位層に食い込んでいきそうな勢いのある人もちらほら。すごい。経験者、未経験者、お互い切磋琢磨してお互い高めあって欲しい。

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