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プログラミングを学び続けた結果失われたもの

ITエンジニアの仕事を10年くらいやってきたことで、PCを使った面倒な作業は出来るだけIT技術(プログラミングなど)を駆使して効率化しようとする思考が染みついてしまっている。

IT技術を使って面倒な作業を効率化すれば、時間を有効活用できるようになり、さらに自分自身のスキル向上にもつながるので、メリットは大きいです。日々面倒な作業を効率化しようと試行錯誤してきた結果、自分自身のITスキルは日々進化している実感がある。
しかしその反面、退化したなと感じる部分もある。

例えば、面倒な作業が発生したときとき、どうにかして効率化できないかをずっと考えてしまい、面倒な作業を面倒なまま実行し続ける忍耐力がまるでなくなってしまった。
仮に効率化する手段が思いつかない、あるいは効率化するためのハードルが高くて面倒な作業を面倒なまま実行しなければならなくなったとき、作業すること自体に大きなストレスを感じる体質になってしまっている。
また、効率化など考えずにひたすら実行し続ければすぐに終わるものでも、どうにか効率化できないか考えてしまうことで、結果的に作業の完了が遅れてしまって本末転倒にってしまう、なんてことも。。

仮に私がプログラミングなどのIT技術について全く知識がなかったとしたら、面倒な作業を面倒なまま実行するときにもストレスはさほど感じなかったかもしれない。
しかし、プログラミングを勉強してそこそこのITスキルを身につけてしまった結果、面倒な作業をすることに対してストレスを感じるようになってしまった。

プログラミングやIT技術に限らず、スキルを身につけたり視野を広げたことによって感じるストレスが増えてしまうことは結構あると思う。
例えば、マナーがない人は他人のマナーの無さに対してストレスを感じる人は少ないかもしれない。けれどマナーのある人は他人のマナーの無さにストレスを感じる人は多いんじゃ無いかと思う。
海外に住んだ経験があって自分の出身国の良いところも悪いところも見えている人にとっては、自分が住む国の悪い面にストレスを感じやすくなっているかもしれない。

基本的にスキルは多く持っている方や良いし視野も広く持っている方が人生は充実するだろうと思うけれど、スキルを身につけり視野を広げたことによって今まで感じることのなかったストレスを急に感じるようになる可能性がある。

これからも新しいことはどんどん学んでいきたいし、視野も出来るだけ広く持てるようにしていきたいけれど、知識を得たことで感じるストレスが増えないように物事の捉え方も柔軟に考えていきたいなと思う。

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