「楽しい」と「楽する」はなぜ同じ漢字なんだろう

楽しい(たのしい)と楽する(らくする)という2つの言葉は、個人的には全く意味の異なる言葉だと思っているのだけれど、なぜ同じ漢字を使っているのだろう。

楽なことをしているときが必ずしも楽しいわけではない。
逆に楽じゃなくても楽しいときは楽しい。

時と場合によるし、人にもよるのだろうけど、私の場合は仕事だと楽な作業ほどすぐ飽きるしやりがいもないので、楽であればあるほどむしろ楽しくないと感じてしまう。

なのになぜ同じ漢字を使うのか、というのが少し前からの疑問です。

漢字の語源を調べたら分かるのだろうか?
と思い、調べてみたけれど、結局よく分からなかった。。

「楽」という字の成り立ちは、どんぐりをつけた楽器の形からきているらしい。そこから転じて楽しいという意味を持つようになったみたいです。

そう説明されると、楽しいという意味になったのは納得できます。

でも、それが楽(らく)につながるのはいまいちしっくりこない。

調べてもよく分からないので、答えを知るにはこれはもう国語の先生か、あるいは漢字の専門家か、あるいは中国語に詳しい人に聞くしかないのかもしれません。

別に答えを知らなくても日常生活で困ることがあるかといえば、別にないのだけれど。

ただ、私の中では「楽しい」と「楽をする」はイメージが結構異なるので、漢字としては分かれていたほうが良かったんじゃないかと考えてしまいます。

例えば、仕事とかだと自分一人が楽な思いをしようとするのは、ちょっとよくないことのような気がします。
そもそも、仕事というのはどんな仕事も楽じゃないことの方が多いと思っています。
でも、仕事を楽しむことは何の問題もないし、むしろ楽しむべきぐらい思っています。

でも、同じ漢字が使われているので、仕事は楽じゃない ⇒ 仕事は楽しむものではない、という印象を持っている人もいるような気がします。
だから、違う漢字の方が良かったのではないかなー、なんてことを思いました。

ただ、よくよく考えてみたら、漢字って一つの漢字で複数の意味を持つものが多い、というかむしろほとんどがそうかもしれない。
だとすると「楽」以外でも、全然意味が違うのに何で同じ漢字?と思うものは探せばたくさんありそうな気がします。

今の時代、文章を書くときはほとんどスマホやPCを使用する人が大半で、読めるけど書けない漢字がたくさんある人は多いと思います。
ただ、手書きで書くにしても、スマホで調べてしまえばすぐに分かるので、結局書けてしまう。

そういう意味で、今の時代中学以降で漢字を勉強する意味ってあまりないように思う。

でも、いろんな漢字の語源を知って歴史の背景を知ることは自分の思考を鍛えるうえで意味があるような気がします。



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