フロッピーディスクの思い出

タイトルを書いてみたものの、フロッピーディスクについて特別な思い出があるかというと全然ない。

なのになぜこんなことを書こうかと思ったかというと、最近大学生向けに実施しているITの講座があって、その中でPCを分解してハードウェアについて学ぶという講義があります。
その講義の中で多い質問が、フロッピーディスクドライブを持って、「これなんですか?」という質問。

フロッピーディスクのドライブだよ。
と一応答えてはみるものの、そもそもフロッピーディスクの存在を知らない人が多い。
それはそうだろうと思います。
私自身、使っていたのが小学校と中学生の頃までなので、今の現役の大学生は知らない人の方が多いかもしれない。

そんなこんなでフロッピーディスクをどう説明するか考える機会が増えたので、何か記事を書きたくなりました。

知らない方のために一応解説。
フロッピーディスクは💾←こういうやつ。
今はほとんど見かけることのなくなったデータの記憶媒体。
今はデータのバックアップを取ろうと思ったらまず思い浮かぶのはクラウドサービスだろうと思います。
クラウドが流行る少し前は、USBメモリや外付けハードディスクでした。
USBメモリや外付けハードディスクは今でも割と使いますが。

フロッピーディスクはそれよりも一昔前の時代に使用されていた記憶媒体。
デスクトップPCにはフロッピーディスクを挿せるドライブがついているものが多く、フロッピーディスクにデータを保存して持ち運びしていました。
私が中学生くらいまでは普通に使っていましたが、その後ほとんど見かけることはなくなりました。

とは言ってもフロッピーディスクの絵はおそらくほとんどの人が見たことがあると思います。
というのも、Excelなどのオフィス製品や、他にも色々なツールで保存ボタンのアイコンとして使用されているのがフロッピーディスク。

アイコンを見ると「あー、あれのことね」とピンと来る人はいるかもしれません。

冒頭にも書きましたが、私自身フロッピーディスクに関する特別な思い出があるかというと特にない。
けど、社会人になってから数年経った時(以前勤めていた会社で年末の大掃除をしている時)、棚の中から大量のフロッピーディスクが出てきたときに結構な衝撃を受けたのを覚えています。

そのフロッピーディスクにはラベルが貼られていて、「Visual Studio①」と書かれていました。
その後、2枚目には「Visual Studio②」と書かれおり、最終的に⑦か⑧ぐらいま出てきました。
それはVisual Studioのインストーラで、インストールするためにディスクを7、8枚入れ替えていたらしい。

Visual Studioはプログラミングをする時によく使用されるツールで、プログラマーやエンジニアの方なら仕事で使う人も多いメジャーなツールです。
今ではネットでインストーラをダウンロードして簡単にインストールすることができますが、昔は開発ツールをインストールするのにフロッピーディスクを7枚も8枚も入れ替えながらインストールをしていたのかと思うと、上司達が若かった時代はなんて不便な時代だったのだろうと思って軽く衝撃を受けました。
その時代にバリバリ開発をしていた方々からすれば、何だそんなことか、という感じかもしれませんが、個人的には面白いなと思いながらも、時代の変化を感じることができる出来事でした。

IT技術の変化はとても速い。
きっと10年、20年経ってしまえば、今の常識もほんとんど通用しなくなり、あの頃はなんて不便な時代だったのだろう、と思い返すことになるのでしょう。

今の学生にフロッピーディスクをどう説明するのが良いかはいつも迷うところ。
形はMDに似ている、と言いたくなることがあるけれど、MDもフロッピーディスクと同じくらい(もしくはそれ以上)に使われていない記憶媒体になりました。
四角くて薄い記憶媒体は長くは残らない運命にあるのでしょうか。

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