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こだわりを持つことは大事だけど、まずは優先順位を付けてから

優先順位を付けることの大事さについての話です。
仕事をするとき、作業にはまず優先順位を付けることから始めましょう。
この話は特にこだわりが強い人に対してに向けてのメッセージとして。

絶対に必要な機能は何かを考える

エンジニアの仕事(システム開発)には、必ず納期があります。
エンジニアの仕事に限らず、世の中の仕事の多くは納期があります。
おそらく世の中の仕事では納期のない仕事の方が圧倒的に少ないでしょう。
作業に優先順位を付けるというのはつまり、納期に間に合わせるためにはまず何を優先して取り組むべきかを考えることです。
基本的に仕事では納期の時点で100%の出来である必要があります。
ただ、現実問題、期限内で100%の完成が無理な場合もあります。
仮に納期に100%の状態で完成させることができなかったとしても、必要最低限どこまで出来ているべきかを考えて作業に取り組むことが大事です。

システム開発の例でたとえます。例えば、納期までに10個の機能(画面)を持つシステムを作成しなければいけないとします。
仮に納期までに100%の状態で完成できなかったとして、以下の2つの状態のシステムがあるとしたら、どちらの方が良いでしょうか。

・画面のレイアウトは整っていないが、最低限10個の機能がきちんと動いているシステム
・機能(画面)は5個しか使えないが、画面のレイアウトは洗練されて整っているシステム

おそらく、ほとんどの人は前者の方を選ぶでしょう。
見た目が整っていなくても、全ての画面が揃っていれば、最低限必要な機能を使うことはできます。
どんなシステムかにもよりますが、仮に仕事上の業務で使用するシステムだとするならば、機能さえそろっていれば、見た目はリリースした後に徐々に整えていってもさほど支障はないでしょう。
しかし、後者の方は、そもそも予定していた機能が半分使えないので、システムを使ってやりたかったことが実現できない可能性があります。
5割の機能が完成しているとしても、1割も使ってもらえない可能性があります。業務用のシステムの場合、見た目がどれだけ洗練されていたとしても、使われなければ何の意味もありません。
この場合は、動く機能を先に作ることが優先順位が高いと言えるでしょう。

こだわりが強い性格の人の場合、後者のような状況になってしまう事があります。たとえ自分が画面デザインに対して強いこだわりを持っていたとしても、相手が求めているのはデザインよりも機能の方かもしれません。
仕事では自分がこだわりたい部分と相手が求めている部分は異なるということを強く認識しておく必要があるでしょう。
そうでないと、自分のこだわりのせいで多くの人に迷惑がかかってしまう可能性があります。

ただし、優先順位を明確にしたうえで細かい部分にこだわるなら、それはむしろ良いことです。
例えば、Apple製品(iPhoneやMac OSなど)は、非常にデザインの細部までこだわって作られています。
そのこだわりに共感した人たちがAppleのファンになり、結果的に世界中で多くの人に指示されています。

システム開発でも、自社でサービスを作って、それを展開するビジネスを行っている企業もあります。
そういうビジネスではこだわりの強さがプラスになる可能性は高いでしょう。ただ、世の中の仕事はそういった自社のサービスを展開する仕事ばかりではなく、お客さんから依頼を受けて求められたものを作る仕事も多いです。その時には、自分のこだわりと相手が求めていることは違うことを思い出し、相手が求めているものに対して優先順位をつけて作業を進めていくことが必要になります。

想像力を働かせよ

自分がこだわりたい部分を優先するのか、それとも相手にとって必要なものを優先するのか。これは結局は想像力の問題です。
仮に自分のこだわりを優先することで納期に遅れてしまったらどうなってしまうのか。納期までに100%完成しないとするならば、相手は何を優先してほしいと感じているのか。
こういったことを想像する力がない人が、自分のこだわりを優先してしまいます。自分以外の視点で客観的に状況見た時に、何が優先されるべきなのかを想像することが大切です。

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