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ITリテラシーはどうしたら上がる?

最近、地元民のITリテラシーの低さを実感する出来事がありました。

今個人でとあるWebシステムを運用しています。去年の8月頃にリリースをして運用を開始しました。その時は無料のクラウド環境を利用していましたが、無料の環境だと流石に色々と限界があったので、有料のサーバーをレンタルして移行することに。

年末に一時的にシステムをメンテナンスモードに変更し、新しいサーバーへシステムを移行。ドメインを新しく取得してURLも変更しました。旧環境のシステムでは、新しいURLへのリンクを貼り、そちらをブックマークする旨を書いていました。また、旧システムは1ヶ月くらいで削除する予定だったので、それまでに新しい方をブックマークしておくように通知もしていました。

なんやかんや削除する作業が面倒で、結局2月末にやっと旧システムを削除。すると、システム利用者から、システムに繋がらなくなったという問い合わせが多数寄せられたとのこと。

は???

どうやら、システムを利用するときに多くの人が、まずは旧システムを開き、そこに書かれているリンクから新しいURLに飛んでいたらしい。

なぜ???

システムを移行したって書いてたよね?
新しいURLをブックマークしてくださいって書いてたよね?
古い方そのうち削除するからアクセスできなくなるって書いてたよね?

色々と理解できないことは多いのですが、思いつく要因としては
・文章を読んだが理解できない(読解力がない)
・そもそも文章を読む気がない(興味がない)
・ITリテラリーが極端に低い、あるいは興味がない(URL、ブックマークの意味を知らない)
あたりでしょうか。

どの要因だったとしてもそこそこ問題があるなとは思いますが、突き詰めていくと学校教育をどうにかする必要があるのではなかろうかと感じました。このシステムの利用者は高校生や大学生など、学生が割と多い。いわゆるスマホネイティブ世代と呼ばれる人たち。社会人だとしてもデジタルネイティブ世代くらいの若者が多いはずだけど、子供の頃からスマホやネットに触れる機会が多くても、URLとかブラウザとかブックマークとか、そういうインターネットに関わる用語について意味を理解している人は驚くほど少ないのだろうな、と思う。

義務教育でプログラミングが必修化になりましたが、プログラミングよりもITリテラシー、インターネットリテラシーを必修化した方が良いのではないかと思った。おそらく今のご時世、SNSの使い方に関するリテラシーを授業で扱う学校はそれなりに多いのだろうなという気はしますが、その部分と合わせて、インターネットを使う上で知っておくべき用語や仕組みについてもある程度教えておく必要があるように思います。

これから先の時代、DXが加速していくことが予想されますが、現状のリアルなITリテラシーのレベル感を肌で感じると、DXが進むのはまだまだ先の話なのかしら、、と思ってしまいました。

DXが加速する上で、UI/UXを洗練させてくことが必要になっていくと思いますが、UI/UXを洗練させると、IT技術をただ使うだけのユーザーはより思考停止になる人が増え、IT格差はよりいっそう広がっていくのだろうと思います。

ITを使うことで色々な課題が解決できると思いますが、ITで課題を解決したことによる新たな課題がどんどん生まれていく。難しい問題。

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