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9月1日が近づいてきますが、さて。/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.8.4-24.8.10)

木曜17時の日向灘地震には諸事情あってまったく気付けなかった都民ですが、さすがに翌金曜20時の神奈川西部震源の揺れにはまあまあ驚き、急いで震源地近辺の海外人材たちへ安否確認の連絡を入れました。
だいたいが朝早いインドネシア出身者が多いので、そんなこともあろうかとは思いましたが「寝ていて気付きませんでした」という豪傑含め、全員無事でなにより。

大原則として日本語で指示を出すことにしていますが、緊急時は母国語で連携しないとなあ。

■今週ようやく終結が見えてきたイングランドのアレ

・イギリスでは7月末に発生した女児殺害事件をめぐり、“犯人はムスリム”というフェイクニュースをきっかけに反移民デモがエスカレートした。
・移民反対を叫ぶデモ隊は各地で暴徒化し、外国人への嫌がらせ・襲撃だけでなく警察襲撃も多発し、400人以上が逮捕される事態となった。
・ただし、不法行為を警察が断固として取り締まっただけでなく、“反・反移民デモ”が反移民デモを上回る規模で拡大したことは、イギリスの自浄能力を示したといえる。

脊髄反射で「移民を認めるとヨーロッパみたいになるぞ」と気張るひとたちを煽る商売に堕して久しいメディア各位、こういう顛末は報道しないですよね。それはまあ仕方ないとして、もうちょっとこの件は報道されておくべきだと感じます。
われわれには関係ない・はずがないわけで。

ヘイトの標的が在日クルド人になった理由を、木村さんは市民の粘り強い抗議活動やヘイトスピーチに全国初の刑事罰を設けた川崎市の条例により、在日コリアンを攻撃しにくくなったためと分析(中略)
イベントを企画した市民団体「クルド人難民Mさんを支援する会」の周香織さんは、ヘイトスピーチは難民や在日クルド人の背景がよく理解されていないことを逆手に、偏見や差別をあおっていると指摘

なぜ政府は移民を否定するのか。
移民の明確な定義はないが、通常の居住地以外の国に移動し、少なくとも12カ月間居住する人を「(長期)移民」とする国連定義に照らせば、技能実習生も留学生も移民となる。
日本は「期限を設けることなく」外国人を新規に受け入れてはいないが、家族帯同が可能で、永住や国籍取得への道が開かれている定住型の外国人を移民ととらえれば、日本で暮らす約340万人の外国人(23年末時点)の8割強が移民だ。日本生まれの2世や3世も増えている。
にもかかわらず、移民ではなく「外国人材」という言葉にこだわるのは、有用性を強調することで、欧米諸国が直面している移民問題とは無縁だと、人びとの警戒心や不安を払拭する意図があるとも推測される。

■今週のその他ニュース

■サムネイルは無印良品「くらしの備え。いつものもしも。

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