欅箱推しの娘を持つ父は欅にこじつけるネタがそこそこ有る説(二人セゾン編)
・ドラム良いよねえ。たしかに「危なっかしい計画」もいいけどドラマーの俺を見てくれ感が無い分、こっちのドラムのほうがより良い
・BメロなのかDメロなのか、なにしろ「花の無い桜を見上げて」以降がこの曲のクライマックスだけど(異論は認めません)あの出し惜しみの仕方、似たような事例あるはずなんだけどいざ考えだすと思いつかない。
……って思ってたときに韓国映画を見た。
pict from IMDb
『パラサイト 半地下の家族』(2019)で半地下じゃないほうの家族のお父さん役をやってたひとが主演した、『チョ・ピロ 怒りの逆襲』(2019)ってネットフリックス映画です。
チョ・ピロっていうのは主人公の名前で、悪い刑事で、簡単なあらすじはネトフリに載ってます。
監察ににらまれる中、陰謀に巻き込まれて崖っぷちの汚職刑事。だが、事件の鍵を握る少女と出会い、その反抗的な態度に手を焼きつつも2人で真相を追い始める。
よくあるやつ。
基本的に、予測可能範囲で映画は進むんですけど、一点だけ、あらすじにそんなん書いてなかったやん。
という起承転結でいう転があって、そこは本当に脚本家を問い詰めたい。あそこさあ、ほかに書きようあったよねえ?
……ぜんぜん「二人セゾン」の話になりませんけどね、「事件の鍵を握る少女」に実はちょっとだけ欅っぽさはあったりします(強引)。チョン・ソニって28歳で女子高生を演じたこの俳優さんの存在感、なかなかなので、まあ彼女のインスタでも見てから帰ってくれ。
人生がこんなに面倒だったり悲惨だったりするのに、映画ってフィクションの世界で、現実と同じかもっとそれ以上の、面倒または悲惨な話なんか体験したくない、って気持ちがあるじゃないですか。
チョ・ピロのこの映画、総合していうと面倒または悲惨な物語なんだけど、エンディング直前に、観客へのサービスのような「救済シーン」があるんですね。そこのせつなさが-まあお父さんの世代にはアピールするセンチメンタルな感じなのかもしれないんですけど-ああ。って声が出るぐらい良かったんですよ。
それは、花の無い桜を見上げる今の季節に「二人セゾン」を聞いて口をついて出る「ああ」って声と同じかもしれん。そう思った、父からは以上です。
・あ、そういえば土生タワーのうしろで鳴ってる1音、あれはビートルズの「ペニー・レーン」リスペクトってことでいいんですか。