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基礎体温を測りたい!

眠っている間に、基礎体温を自動で測る機械を創りたい!と思いついたのが2000年のクリスマスのころ。そのころ私は仕事と不調の板挟みで、苦しんでいました。卵巣が腫れて、歩いてもビンビン響くくらい。精神的にもけっこう追いつめられていました。

若いころから卵巣嚢腫や多発性の子宮筋腫で何回か手術やホルモン治療を繰り返し、「とっちゃえば楽になるよ!」と言われつつも子宮を残すことにこだわって、もうお腹を切りたくないという思いから40代となった私は子宮動脈塞栓術(UAE)という選択肢を考えました。当時、日本ではまだ症例が少なく、実施している病院も数えるほど。私が受診した3つの病院の婦人科のDr.はUAEについては知識がない・良くわからないので賛成できない・効果が期待できないと反対、子宮全摘がBESTという意見でした。今なら完璧ドクハラともいえる「このままでは子宮周辺が腐ってしまう」と全摘を促す言葉に納得できず、Dr.と対等に話をするには、自分が自身の身体を誰よりもしっかり知っていなければならない!と基礎体温を測り始めたわけです。

しかし、毎朝決まった時刻に起きなければならないこと、花粉症など小さいころからアレルギーに悩む私は10分も口をつむっているなど不可能なこと、朝の忙しい時にじっとこんなことをしていられないと、なかなか続きません。朝起きて測ると決まっている基礎体温は、もともと基礎代謝のみの寝ている時の体温なのだから、眠っている時に測ればいいんだ!と思いつき、そういう機械を創ろう!と毎朝毎夕社長の耳元でささやきました。叶うという字は口に出して十回いうと書きますが、私の場合口偏に千と書いて叶うとなり、めでたく研究開発がスタート。

しかし、当時の勤務先は、コールセンター業務などのサービス会社でしたので、2002年に新しい会社を社長と二人で作り、衣服内温度計の研究開発をスタートしました。


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