雪の日のこと

この冬は積雪がほとんどなく、除雪スコップの出番もない。
自分が子どもの頃、お正月は真っ白な雪景色だった。

小学生当時、学校まで約2キロの道のりを歩いていた。
雪が降った次の日は、除雪された車道沿いを歩いた。道脇に押し付けられた雪は子どもの背丈を越えており、かまくらのようだった。

途中、大きな道路の歩道を歩かなければならなかったが、いつも人が一人くらい通れる幅で雪かきがされていた。
当時は不思議にも思わず通っていたが、後に聞くと、両親や地域の方が雪かきしてくれていたという。

思い返せば、雪が降った次の日は家の周りを家族で雪かきしたが、隣の一人暮らしのおばあさんの家まで雪かきするのは、子どもの仕事だった。(雪かきをしたことをおばあさんに報告すると、お小遣いをくれるという裏話もあるのだが)

最近は積雪が少なく、雪かきでは苦労しなくなったが、雪の多かった時代には人とのつながりや助け合いがあったと思う。


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