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01 家を買う

さて、家を買ってみました。まずはここから。

地方の家は、関係があれば無料でもらえたり、っていうような話はよく聞きます。実際に我々の周りでもそんな声は聞きます。しかし、僕らは今回、不動産業者と司法書士さんに入ってもらって普通に購入しました。

家のスペックをお話すると、

・築65年の専用住宅

・木造二階建て/ 1 階が107㎡ / 2 階が57㎡

・敷地が261㎡。だいたい80坪ですね。

さて、ここから先は赤裸々にお金の話もしてみましょう。

うちは、400万円で購入しました。

「400万円!?やすー!」か、「田舎の家に400万は高すぎでしょう〜。」も、人それぞれ。

僕らの感覚としては、まぁ妥当だな。でした。というのも、この400万円、実は住宅のお金じゃないんです。

日本の場合、どの地域でも、土地に値段がかけられています。いわゆる地価というやつですね。僕らの家の木曽平沢は、中山道の途中、東京と京都をつなぐ道の途中にあります。そのため、鉄道も敷かれており、塩尻駅をハブに、東京と名古屋が繋がれています。本数は少ないですが、駅から徒歩7-8分のこちらの土地、概ね5万円/坪でした。とすると、80坪×5万円で、400万円。

「てことは、価格がゼロ円の家だから相当ひどいのでは??」

そんな考えもあるかと思います。が、引っ越してすぐに暮らしをはじめられるくらい、家は健全でした。屋根は直したばかりだし、当然水洗トイレ。風呂はジェットバスまで付いています。

でもゼロ円。なぜかというと、日本の場合、住宅の価格は新築から徐々に価格が落ちていき、25年経つとゼロ円と査定されることが多いです。資産を持った瞬間から価格は大暴落。株だったら大変ですね。そんな訳で、築65年の我が家は当然ゼロ円査定。

しかしこの25年ルール、なんだかなー、という気が多分にします。だって、築25年くらいだったら全然住宅としての機能は失われていないし、経年劣化と同じくらい、そこにあり続けたことに起因する暮らしへの馴染み具合というか、文化的価値は高まっていく気がしているんです。実際、僕らの家も、経年変化による味わいを多分に感じられる家でした。そこが大変素晴らしく、これからもまだまだ長生きして欲しいな、と。そして、長生きしてもらうためにも、僕らが手を入れようと思いました。

ちなみに、無料で譲り受けたりする場合、家がすぐに使える状態でなかったり、近い将来壊す前提で、土地代と家の撤去費用が相殺されてゼロ円と格安で購入、となる。というようなのが冒頭のお話の理由です。

さてさて、そんなこんなで、400万円でお家を買い、改修は300万円くらいでやろうかと考えています。

家を巡るものがたり、始まります。

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