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小説『アインが見た、碧い空。:あなたが知らないベトナム技能実習生の物語』(学而図書)

内容紹介

──夢やぶれた技能実習生が、未来を取り戻す物語。
実習生の挫折と再起を描く小説と、ベトナムで教鞭をとる専門家の解説で、技能実習制度のしくみと問題点がわかる。

ベトナム中部、フエ。現地の大学を卒業したアインは、金銭の魅力と日本への憧れから、技能実習生として日本で働く道を選ぶ。いわれるままに学歴を詐称し、大卒者であることを隠して日本で働くアインは、単純労働の繰り返しの果てに、ひとつの事実に気づく。彼女の将来の可能性は、もうどうしようもないほどに行き詰まってしまっていた。

米国国務省から、制度を悪用した強制労働の存在を指摘されるなど、すでに社会問題化しつつある日本の技能実習制度。本書では、問題解決のための方策として、新たなキャリア教育の必要性を提唱。ベトナム国立フエ科学大学特任教授として、元・技能実習生たちの再教育に携わってきた著者により、日本とベトナム両国の豊かな未来を実現するために必要なことが、小説・解説の両面から語られる。

著者について 近藤秀将

特定行政書士、社会学者、小説家。ベトナム国立フエ科学大学(越南国立順化科学大学)特任教授、立教大学平和・コミュニティ研究機構特任研究員、元大東文化大学環境創造学部非常勤講師(移民政策・多文化社会)1978年生まれ。早稲田大学教育学部を経て、M.A. in Sociology(立教大学)、現在東北大学大学院教育学研究科博士課程後期課程に在籍。2006年行政書士登録、2012年に「行政書士法人KIS近藤法務事務所」を設立(代表社員・出入国関係申請取次業務特定社員)。中国・モンゴルをはじめとしたアジア圏の専門家として、イミグレーション法務(Immigration Legal Service)、在留資格関連申請手続、起業、国際結婚・離婚手続等を中心として幅広く活動している。著書に『外国人雇用の実務』(中央経済社)ほか多数。

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