見出し画像

ミルクペイントで棚ペイント。

むかーしむかし、今から10年以上前、夫が自分の部屋に置くためにニトリで買った茶色の棚。

画像1

画像引用:ニトリホームページ
https://www.nitori-net.jp/ec/product/8841030s/
夫が買った時は2万円だったって言ってたよ?
時代と共に物価は上がるものだと思ってたけど、半額になっちゃうこともあるんだね。


今のマンションに引っ越すタイミングで「捨てる」と言うので「捨てるならちょうだい」と私のところにやってきたこの棚。

高さ181cm。木村さおりんならちょうど良い高さかもしれない。でも私には高すぎる。絶対いらないものを置くゾーンになるし、ホコリが溜まっても掃除すらせずに見て見ぬ振りをされる。そう思って横向きにして使っていた。

それでも色が気に入らない。でも新しいのを買うのはもったいない。
ってことで何年もうだうだ悩んだ末にやっと決断しました。

塗ろう。


そして、

画像2

完成。

結構いい感じじゃーんと自画自賛しています。
使ったのは、ターナー社の『ミルクペイント』という商品です。

*   *   *


家具や壁に色を塗って部屋の雰囲気を変えるのをずっとやってみたいと思っていました。でも素人だから上手にできるかどうかわからないし、失敗した時のことを思うと余計と面倒なことになるかもしれないと思ってなかなか勇気が出なかったんですよね。

それに塗料ってやっぱりシンナー臭いとか、専用の広いスペースでやらないとラリっちゃうっていうイメージがあって怖かったんです。けど、今回使ったこの『ターナーミルクペイント』っていうのは水性塗料で、しかも牛乳を原材料に使ってる云々で、窓を開けて作業すれば体に影響がないって謳われてて。だから試してみることにしました。

「試してみようかな?」って思った数分後にAmazonで商品をポチってるのは私のいいところ。人生なんでも経験。これ経験談。

とは言っても、最初から棚に塗るのは怖かったのでまずはデスクを塗ってみることにしました。これまたむかーしニトリで買った茶色のデスク。それを『ターナーミルクペイントforガーデン』の『ミモザイエロー』っていう色に塗ってみました。

forガーデンシリーズは、庭の草木に映えるような色で屋外に置いておいても色があせにくい加工がしてあるとかなんだかというシリーズらしいのですが、私がこれを選んだのはただ単純に屋内用のハニーマスタードという黄色が、私が好きな黄色よりも色味が薄くて気に入らなかっただけのことです。

最初からある程度の量を使うことを想定していたので、ミニボトルしかないターメリックイエローには気づきませんでした。でもミモザイエローで良かったと思っています。

画像3

                   画像引用 ターナー色彩株式会社

で、デスクに塗ってみたら意外と綺麗に塗れたので、っていうか今の私の部屋には大きすぎる上に重い雰囲気で嫌だなぁと思ってたデスクが、自分好みのかわいい色になってテンションが爆上がったので、その勢いで追加の色をチョチョイと注文して棚も塗ることにしました。

*   *   *


ターナーミルクペイントは容量によって値段が違います。
以下、現時点での価格です。
70ml    418円
200ml  880円
450ml 1450円
楽天に公式ストアがあるので、ここではそこの値段を書きました。
けど、Amazonの方が安い色もあるので面倒じゃない人は価格比較をしてから買った方がお得かもしれないです。

それから、楽天の公式ストアは発送が遅くて、注文してから届くまでに1週間くらいかかりました。Amazonはサスガの翌日配送してくれたので「今すぐやりたいわ!」っていう急ぎの人もAmazonをお勧めします。


用意するもの
・ゴミ袋 床や壁を保護するため
・マスキングテープ 塗りたくない部分に貼る
・汚れても良い服 穴が開いて捨てる予定の服だとベストです
・汚れても良いタオル 洗ったハケを拭く用
・ターナーミルクペイントの好きな色
・ターナーミルクペイントプライマー
・ハケとかローラーとか、塗るやつ
※安物だと毛が抜けると書いてあったので私はターナー製のハケを買いました。

Amazonで748円。
横にあるのは塗り絵に使ってる水彩筆です。マスキングテープを剥がした時に一緒に剥がれてしまった塗装部分を修正するのに使いました。マスキングテープはビーッと豪快に剥がしてしまいたくなりますが、そーっと剥がすのがおすすめです。


私が今回塗った棚は『茶色』で、『表面がツルツル』のものでした。事前にいろいろ調べた結果、塗装っていうのは「塗る前にやすりで表面に傷をつけるか、プライマーっていうもので表面をテコボコにすることによって色が定着する」そうです。マニキュアのベースコートみたいなもんだと理解しました。

当然、プライマーを注文しました。
こんな大きな棚を手作業でやすりがけするなんて、私には無理です。
大工のおじいちゃんが生きてたら機械でチョチョイってやってくれたと思います。それどころか塗装屋を呼んでくれたと思います。あーおじいちゃんに会いたい。

プライマーはミルクペイント本体とは少し値段が違います。そして、カラー塗料とは違う独特の匂いがありました。カラー塗料を塗っている時は正直「窓開けなくてもいけるんじゃね?」と思うほど匂いが少なかったのですが、このプライマーは結構鼻にきます。窓を開けて、念のためマスクをして塗りました。

それから、プライマーのボトルには乾燥まで20〜30分と書いてあったので1時間くらいでカラー塗料を上塗りしてみたのですが、絶対一日置いた方がいいと思いました。その方が色が綺麗に乗ります。これは色を重ね塗りするときもそうです。急いでいても仕上がりを綺麗にするためと思って是非我慢して欲しいところです。

では、プライマーを全面に塗って翌日。いよいよ本番です。

*   *   *


まず、マスキングテープではみ出しそうなところを覆います。
私は、家にあった100均のマスキングテープを使いました。

1日目。黄色以外の部分の色を塗る
2日目。1日目に塗った色をもう一度重ねる(2度塗り)
3日目。オレンジだけもう一度色を重ねる(3度塗り)
4日目。黄色を塗る
5日目。黄色を重ね塗りする(2度塗り)
6日目。黄色を重ね塗りする(3度塗り)
合計で1週間かかりました。

で、仕上がったのがこちら。
※一つ一つの段の上の部分は塗ってません。見えないからいっか理論です。

画像4

色を個別に見ていくと、

画像5

ベースの色、ミモザイエロー。
下地が茶色ということもあってか、この色になるまで3回塗る必要がありました。可愛いけど、予定よりもお金がかかりましたね。450mlのボトルを追加注文しました。

画像9

サンフラワーオレンジ。これもミモザイエローと一緒で3回塗りました。
それでも下地の茶色が少し見えてしまいます。正直、色選びを失敗したと思いました。一番下の段にして良かったです。ドンマイドンマイ。

画像7

ムーンライト。一番綺麗に色がのりました。そしてバエル。
2度塗りで、元からこの色なんでしょ?ってくらい綺麗な仕上がり。
70mlの一番安いボトルで余裕で2度塗り成功。
この色をベースにすれば良かったかなってちょっと後悔したくらい良い色。

画像8

ライムミント。近くで見ると少し塗り跡が見えますが、遠目で見れば全然気にならないくらい良い色です。これも70mlの一番小さいボトルでギリギリ2度塗りできました。ムーンライトと同じく、バエます。

画像9

サンセットパープル。もう少し暗いパープルを想像してたけど意外と明るい。陽が当たるとピンクに見えます。サンプルの色見本だと、forガーデンのアンティークローズの方がイメージに近い感じがします。
青とか混ぜたらもう少し私好みの紫色になったかな?なんて思ったりもしましたがそれは上級者のテクなので初心者は危険です。これも70mlでギリギリ2度塗りできました。

画像10

使った塗料たち。
※ミモザイエロー、サンフラワーオレンジ、サンセットパープルはデスクにも使ってるので、棚だけの使用量とは比例してないです。
プライマーはこの450mlの一本だけで余裕でいけました。

*   *   *

結果的に、大満足な仕上がりになりました。
初めて塗って、これだけのものができれば上出来だと思います。
それくらい扱いやすい塗料です。


【これから挑戦する方への反省点とアドバイス】

①濃い色を選ぶと綺麗に塗れる
ミモザイエローを追加発注するくらい大量に使うなら、ミニボトルでもう少し他の色を塗れば良かったと思いました。ベースの色が何色かによって使う塗料の量が変わってくると思います。何も表面加工されていない木なら、ミモザイエローでも2度塗りで綺麗に発色したと思いますが、私と同じような材質のものに塗るなら、なるべく濃い色を選ぶと2度塗りで綺麗に発色すると思います。

②ベッチャリ塗った方が仕上がりは綺麗
最初はブログやYoutubeでミルクペイントを使っている方々の「なるべく薄く塗った方が良い」という意見を参考にして塗りましたが、正直たっぷり塗った方が綺麗に塗れるなぁと思いました。表面が凸凹しない程度に。

これは塗装面にもよると思うのですが、薄く塗る=何度も塗るということになりました。「しっかり乾かしてから塗り重ねる」ということが出来れば、なるべく薄くっていうのはあんまり意識しなくても良いな、というのが個人的な感想です。

それから、通常は塗料を別の容器(ハケが入るサイズ)に移し替えて使うらしいのですが、私は面倒だったので塗る予定の面に塗料をダバーっと垂らして塗り広げました。そしてそれが大正解。私的にはそっちの方がムラがなく綺麗に塗れました。



「次何塗ろっかなー」って思えるような良い経験になりました。
失敗も経験だけど、最初から成功した方が良い思い出になるよね。


おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?