場所と空間について
場所の意味?
誰でも「場所」という言葉は知っている。でも、「場所の意味を説明できますか」と聞かれたら大多数の人は困ると思う。
私は歴史を書く上で「場所」と「空間」という概念にかかずらっているやや少数派の研究者なのだけど、日本語の辞書で「場所」を調べてみると、コトバンクでは
(1)位置。 また、特定の地域。 区域。 (2)いるところ。
ウェブリオでは
(1)何かが存在したり行われたりする所。ある広がりをもった土地、(2)人がいる所。また、物が占めるために要する広さ」となっている。
関連する用語として、「空間」を調べれば、
(1)何も無くあいている所。
(2)地上で言う上下・左右・奥行きといった方向に(限りなく)広がる世界。
というのが出てくる。
これらの定義は「ところ」がわからないと意味がはっきりしないから、今度はそれを検索してみると、「ありか。ところ。地点」と出てきて、結局「ところ」の明確な定義は得られない。
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アジア研究、特に東南アジア研究の前線の話がかじれます。
それから、大手の出版局・大学出版局から本を出すことを目標にしてる人たちには参考になる内容があると思います。良い研究を良い本にするためのアドバイス、出版社との交渉、企画書の話など。
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