モノよりコト、3,000円よりケツが壊れるほどの4DX
久しぶりに4DXで映画を見た。『トランスフォーマーONE』だ。
映画そのものはもちろん、揺れまくる4DXに「たーのしー!」となり、すでにリピートを考えている。
オタクなので、好きな映画はすぐにおかわりしてしまう。
しばらく映画を見ない期間があり、いつのまにか通常時の映画料金が2,000円近くになりぶったまげていたが……。
今回の4DXにかかったのは、2,600円。
これはクーポン割引込みの価格で、さらに3Dメガネを新調したら3,000円は超えるだろう。
私は1人なので3,000円で済んでいるが、家族4人で見ようとしたら1万円を超えてくる。
決して安くはない。
しかしそれでも、少なくとも私にとって今回の4DXは大・大・大満足なのである。
オタク特有の誇張表現だが、「実質無料」で「お釣りがきた」。
もちろん映画のストーリーを知るだけなら、通常の映画でいい。
それなら1,200円で見られた。メンバーズデイらしいので。
揺れや匂い、水しぶきなどの追加要素が、その差額を超えてきたというわけだ。
私もフリーランスなので、サービスの料金と価値については考えざるを得ない。
高報酬は嬉しいが、それはつまり求められるレベルも上がるということだ。
継続して依頼をもらううえで、料金以上の価値を提供することは欠かせない。
最近「ディズニーのチケット代1万円超え」「若者のディズニー離れ」などが話題になっているが、それも結局、価格に見合った価値を提供できるかどうかなのだろう。
値上げすればそれだけ満足のハードルも高くなる。
ディズニー好きなら多少は満足度に下駄を履かせてくれるのかもしれないが、それ以外の人は、高いチケット代に見合うサービスだとは思わなくなってきているのだろう。
もちろんこれには若者の貧困化や娯楽の多様化など、根本的な問題もあるとは思うが、それでも料金以上の価値を多くの人が実感しているなら、ここまでディズニー離れは深刻ではないのではないか……と思う。
しかもこちとらディズニーランドへ行くにはチケット代にプラスして、数万円の交通費もかかる。
相対的に、近場にあって3,000円で2時間近くアトラクションに乗っていられる4DXの価値が上がっているのかもしれない。
遠いディズニーより近くの4DXである。
というわけで早速会う人会う人に、「4DXのトランスフォーマーONE、奢るから見てくれ」「っていうか4DXなら何でもいい。体験してみて」と宣伝しているのだが、答えはこうだ。
「腰がヤバい」
「最近膀胱が映画に耐えられない」
4DXに興味のある人は少しでも早く、健康なうちに行ってくれ。
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