すれ違っていても

きみの朝は早くわたしの目覚ましはまだ鳴らない
きみが出かけたのも知らずわたしは眠りの続き
ようやく起きて朝風呂に入りブランチを食べる
パートに出て半日働くとくたくたになる
マッサージにいって体中のメンテナンスしてもらう
帰りに友人のところに寄り来月の打ち合わせなど
開いててよかったスーパーで買い物などし
帰ったときにはきみはもう寝ている
いつもすれ違いでもう何日話していないか
奇妙かもしれないがわたしたちの通常
最近きみはボーイズの野球監督などになって
山に登っていないと嘆く
アウトドア派のきみとインドア派のわたし
最初からすれ違ったままだったから
休みの日に一緒にいられないからって
拗ねたりしない怒りもしない
誕生日のプレゼントどころかその日そのものを
覚えてなくても気にしない程度の淡白さ
一緒にいて何が楽しいのかと聞かれれば
きみは好きなことをして楽しいんだな
わたしも好きなことをして楽しい
だからすれ違っていても互いに楽しいのだろう