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2022_0319_本読み

<1448字>

朝のキジバト。
写真撮らせてもらおうと、並進しながら近づくと、早足で逃げ腰な体勢。
飛び立つのは我慢してくれました。

さえずる小鳥もいれば、カラスのような鳴き声のもいるし、鳥類って不思議に多様。キジバトの鳴き声も似たものの無い独特さですけど、ここでは「日常」を代表してるみたいに感じます。
長時間を外国で過ごして、帰ったら、きっと懐かしいと思う。

3月19日(土)は以下を読みました。


振仮名ふりがな歴史れきし

今野真二 著
集英社、2006年刊
第二章 平安時代から室町時代までの振仮名
第三節 室町時代の振仮名
第三章 江戸期の振仮名
第一節 読本よみほんの振仮名

室町時代の最後のとこ読んで、

いきなり時代は曲亭滝沢馬琴(1767~1848年)に飛びました。

『南総里見八犬伝』(文化11年〜天保13年(1814〜1842))は、馬琴後半生二十八年かけて書かれました。今調べて知りました。九輯九十八巻百六冊あるそうです。

この九しゅう巻之二(天保6(1835)年)の一節の図版を、「読本よみほん」の例として、1ページ全面に載せてました。恥しながら、山崎全然知らないので、驚きました。枠内が文字で埋め尽くされ、左右振仮名で読みや語義補足が臨機応変に。とてもパワフルな見た目でした。

(音読した人:山崎)





『学問のすゝめ』

福沢諭吉 著、岩波文庫、
四編 学者の職分を論ず
付録

〈本論につき二、三の問答あり〉として、読者からの質問にこたえた部分。

政府に余剰な人員を抱える無駄を避け、在野で十全に能力を発揮してもらうことが世の活性化につながる、というような主張をしていました。

(音読した人:めいさん)





『スムート かたやぶりな かげの おはなし』

ミシェル・クエヴァス 文、シドニー・スミス 絵
 BL出版

影が独り歩きしてしまうお話。「スムート」は影の名前。影の主の男の子の名前はわからないまま、お話は終わります。どういう意味なのか知りたくて原題 "Smoot" を調べますが、これもわからないまま。

(音読した人:はやしさん)





「カズイスチカ」

森鴎外 著
『鷗外全集 著作篇 第四巻』岩波書店から

今日の患者さんは、破傷風の子供、そしてその膨らみを腫瘍と疑われた妊婦さんの二例。

恐ろしい病気のどちらも、悪結果ではなく、微妙だけれどもコミカルとも言える味わいでした。

Casuisticaカズイスチカは、グーグル翻訳では「カジュアル」や「気軽」でしたが、Casusカズスが事例(ここでは症例)の意味なので、その関連語とすると「症例集」みたいなことか!と思いました。

ラテン語に振仮名というスタイルも、医者の日常の雰囲気を演出したのかもと勝手に理解しました。読了でした。

(音読した人:きよもとさん)





『芭蕉連句集』

岩波文庫、松尾芭蕉
二九 おきふしの(繋橋)99〜101ページ

今日も知らないことば調べ。

前に注にでた、

〈うきははたちを 越る三平(マルガホ)(冬の日)〉。

漢字など読み方は多分、
きは はたちを こす三平さんぺい

だと思うのですが、三平(マルガホ)が解らず。

検索で、小学館 大辞泉の「三平二満さんぺいじまん」の説明を見つけました。

いわく、

〈2 額・鼻・あごの三つが平らで、両のほおがふくらんでいる顔。器量のよくない女の形容としていう語。おたふく。おかめ。〉

そういうことでしたか!

(音読した人:山崎)



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