2021_0909_本読み

9月9日(木)は、

山崎
1、『ドラッカーと論語』安冨歩 著、東洋経済新報社、
第1部ドラッカー思想の本質、第2章マーケティング〈知己〉 顧客の声を聞くことの危険性
第3章イノベーション〈学習〉 イノベーションは技術やモノではない 近代日本のイノベーション 事実を受け入れて、意味を汲み出す(の途中まで)
(1000から1168/2724)


論語の引用は以下
・公冶長第五、一二
・為政第二、一二
・衛霊公第一五、三〇
・子罕第九、二七

ドラッカーの方の引用は、IBMの事例でした。

イノベーションとは、技術革新という既存のものの延長に考えられるようなことではなく、結果として社会の仕組みを大きく変えるようなものだと理解しました。

人間が、人知の中でなんとかしようとするのではなく、もっと生き物として生きるしか仕方がない、ということだと思います。

この本を日々読んでいると、山崎は、今の自分の状態と重ね合わせて感じて、励まされます。たくさん事例が紹介されますが、例から学ぶことはできなくて、自分が何を感じているかを表現して行けばいいんだな、と感じています。
今はまだ知らないことが起きるわけですから。


こいでさん
2、『芸術と科学の間』福岡伸一 著、木楽舎、 Ⅸ カバのウィリアム 虫に生を探したファーブルの挑戦 憧れの蝶の完模式標本(アレキサンドラトリバネアゲハ) 脱ぎ捨てられたサイの甲冑(デューラーの木版画) 人々が愛する太古のカバ(メトロポリタン美術館のBC2000年の陶器) 虫の模様に見る文化の起源
 

山崎も虫はとても好きなので、しゃべりたいことがいっぱいでした。完模式標本ということばは知らなかったです。その種を発見した、最初の個体の標本ということだそうです。
トリバネアゲハは名の通り巨大なので、鳥と間違えて散弾銃で打ち落としたその個体が模式標本となっているそうです。弾で撃ち抜かれた穴が翅にある、ということで有名らしい。
このエピソードで、マレーシア語では、蝶のも鳥のも、はばたきの音は「キバスキバス」って表現してるのを思い出しました。
ちなみに日本語だったら、蝶は「ヒラヒラ」鳥は「バッサバッサ」ってなっています(これは、同じストーリーを多言語音源で聞ける、ヒッポファミリークラブの音源のお話でした)。

3、『節英のすすめ』木村護郎クリストフ 著、萬書房、
2、 9.11と英語  英語の問題としての「9.11」(441~494/3674)


英語学者の森住衛の文を引用しています。

9.11の根本的原因は、あまりにもアメリカ一極集中になった世界の状態に対する、イスラム圏の反発。その相手にされなさがことばによるコミュニケーションを不能にし、暴力による表現となった。という内容です。

このことを、著者は、家族に起きた小事件に当てはめて考えています。
親たちの会話の流れの中で、無視される形になってしまった三歳のお子さんが、どう振る舞ってしまったか、という例です。
ことばによるコミュニケーションを拒絶されていると人間は暴力を出してしまうことがあります。
実際の自分の暮らしの経験で、世界の問題をリアルに感じとることはとても大事と思いました。


きよもとさん
4、『声で楽しむ美しい日本の詩』大岡信、谷川俊太郎  著、岩波書店


今日の詩は
「日本語」近藤東、「日ノ暮レチカク」原民喜
、「イトハルカナル海ノゴトク」永瀬清子、「水中花」伊東静雄


「日本語」というタイトルの詩は、日本がアメリカに占領されてる時代の、米軍を客とした街娼が登場する詩。時代背景を解説で説明してもら和なければ、どのように感じるか、もはや想像できないです。そこから原爆の原民喜、そこから片仮名遣いへとつながって行きます。片仮名と平仮名は、聞いては区別できないが、声にするときは違う音になっているような気がします。


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