2021_0902_本読み

9月2日(木)は、

山崎
1、『ドラッカーと論語』安冨歩 著、東洋経済新報社、
第1部ドラッカー思想の本質、第1章マネジメント〈徳治〉
論語とは、学而、「小論語」の意味
(332から457/2724)


kindle使いが難しいです。その上、読み下しを下調べしないと読めない、と、わかりました。この機会でもなければしないと思うので、やりたいです。

内容が実に詰め込まれています。しれについて何か書こうとすると、あれもあった、これもあった、ってなります。

「古典」とはどういうものか、ということが心に残りました。

山崎は「本を読む」とは、読み手が描像を自分の中に作ることだと思います。長い時を隔て全然違う暮らしをしている「読み手」が読んでも感動する何かがあるのが古典。

安冨さんは常識となっている解釈をとりあえず脇に置き、原文と向かい合って「私自身の論語」を試みています。
そして、勝手な解釈にならないために、論語中の同じ文字同じ記述の整合を問う、という方法を使っています。



こいでさん
2、『芸術と科学の間』福岡伸一 著、木楽舎、 Ⅵ  ヴィレンドルフのヴィーナス 「相補性」許す千鳥格子の建築 モノとヒトの間にも相互作用 真価わかる知、身を助ける
 

前回の、建築で、細胞のような細部から何かをすることが可能なんてありうることなのか、という山崎の疑問に答えるかのように、隈研吾のプロソリサーチセンターの、置換可能な千鳥格子がそうである、と出てきました。
http://gcdp.dental/protho_research/
写真を見たら、その美しさは一目瞭然ですが、見て触ってみないとわかりません。春日井市にある建築です。

また「千鳥格子」といえば、布の織り柄の一つと思っていましたが、検索をすると、組み木の格子も出てきます。

「格子」にはとても興味があるので、頭のすみに置いておこうと思います。




きよもとさん
3、『声で楽しむ美しい日本の詩』大岡信、谷川俊太郎  著、岩波書店


今日の登場詩人は、佐藤惣之助、佐藤春夫、堀口大学、田中冬二、西脇順三郎

佐藤惣之助の「犯罪地帯」は、みら、とか、るるるる、とかいう音・タイトル・描かれる情景から、山崎は「スペイン」を思い、そういえば、と、映画「アンダルシアの犬」を思い出しました。目が切れて血が流れるような映像があったような気がし、犯罪、と言うよりも精神的「狂い」みたいな気分を感じました。



山崎
4、『一葉舟』岡潔著、角川文庫から、「科学と仏教」の数学を解く英知 大数学者にも限界


ポアンカレーやリーマンの業績を「仏教がないから入り口に過ぎない」的に、なで切りしつつ、自身の胃潰瘍の発生理由を考察しています。

犬の間脳を針で突くと胃から出血するという事例があるそうです。

岡さんにすれば、
随筆を書くのは大理石(=彫刻しやすい)にキリを当てるような頭の使い方で、
数学するのは花崗岩(=硬い)にキリを当てるような頭の使い方だそうです。

犬のことから類推して、短い期間に随筆をいくつも書いたために、胃に見事な穴が開くことになったと結論づけています。

この説明は「体感」が感じられてすごく面白かったです。

数学のことは全くわからないので、このように書いていただけると、片鱗が感じれるような気がします。

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