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2022_0710_本読み

<1488字>

冒頭の写真:
今年初のアブラゼミ。

鳴き声聞くより前に、羽化したてらしい状態を見ました。

複眼のアズキ色が印象的。こんなに赤かったかな?



7月10日(日)は以下を読みました。

『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著

福岡伸一 訳
早川書房
第6章 夢のような空想に ひたすら心を奪われ

テレビという仕組みの悪用、手品を超常現象に見せるすごい力、が実例をあげて書かれていました。

この、四半世紀前の世界では、テレビ全盛でまだYouTube(2005年から)は無かったんですよね。

映像が人間に与える効果はすごいですね。
フェイクニュースに騙されないようにしようと注意したつもりでも、意識した範囲だけで、無意識に流入してしまうものについては、どうにもならないとも思ってしまいます。

(音読した人:山崎)





『暗殺の年輪』から「溟い海」 藤沢周平 著

文春文庫

露月町、ろげつちょうと読みそうですが、どこなんだろうと調べると、芝とか新橋とかでてきました。岡場所の一つなんでしょうか?そんな場面でした。

ていうか、岡場所おかばしょということばも記憶のすみっこにあって、江戸幕府が唯一認可していた遊廓が吉原で、それ以外の遊郭が「岡場所」だそうです。

(音読した人:こいでさん)





『ぼくとパパ』   セルジュ・ブロック 作・絵、金原 瑞人 訳

講談社

全面的に、おとうさん礼賛!の内容。こんな時期を持つ子もいるんでしょうね。

山崎はどうだったかな。

虫とりや標本作り(特に「展翅」ですね)教えてもらったから、そんな面もあったことは間違いないですね。

(音読した人:はやしさん)





『江戸とアバター 私たちの内なるダイバーシティ』   
池上英子 著, 田中優子 著

朝日新書
の中から 連の創造性 のところ

連句に関することをこの本に見つけた、
ということで、きよもとさんが、読んでくださいました。

これは、今まで読んできたものの中でも、非常にわかりやすく、今の山崎たちの感覚にもフィットするな、と思いました。

なるほどと思わされたのは、句を付ける時に前句以外を見てはいけない、という規則。

これまでの流れの全体を考慮に入れて「付け」れば、ありきたりな流れになってしまうでしょう。

それを避けるには、付ける句だけを見て、そのさまざまな読みの可能性に集中するという意味でした。

で、とても上手に意味を読み替えたり、笑いに転じる例が示されていて、

うまいなー!!

と唸らされました。

(音読した人:きよもとさん)







『学問のすゝめ』 福沢諭吉 著


岩波文庫
十五編 事物を疑いて取捨を断ずること

この編を読み終わったところで、
明治一桁(この編は明治8年。全体は明治4年に始められ、13年に全編まとめて刊行、という流れ、だと思います)の時代、
どんな社会だったんだろうか、としゃべりあいました。

すでに、西洋の事物の流入に非常に注意しなければいけなかったのかな、などと。

内容はうなずけることがとても多い一方、
時代の雰囲気はちょっと想像できない、というもどかしさを感じました。

(音読した人:めいさん)





『芭蕉連句集』  中村俊定・萩原恭男 注

岩波文庫、
三五 馬かりて(卯辰集)117~119ページ

玄仍げんじょうの箱 ということばがでてきて、

注に〈連歌師里村紹巴の長子〉とありました。里村紹巴さとむらじょうはは1525〜1602年。

連歌師が秘伝を伝える箱ってどんなだろうか、と思ういっぽう、この歌仙を巻いているメンバーにはどんなふうに思われてるのかな、と思いました。

(音読した人:山崎)


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