2021_0828_本読み

8月28日(土)は、

山崎
1、『幼なものがたり』石井桃子 著、福音館書店、314〜321ページ 明かり


桃子さんが小さい時が、ちょうど、電柱が立てられ、家々に電灯が少しづつつき始める時期だったのですね。電灯になる前、ランプのホヤを磨くのはこどもの小さい手が便利だったから手伝っていたこと。ランプの光の届かないところは、手燭(手で持てるロウソク立て)を使ったり、豊川様(稲荷社)の机には灯明(かわらけに入れた菜種油)を使っていた、など。夜も姉達と遊んだ様子が、本当に生き生きと書かれていました。


こいでさん
2、『芸術と科学の間』福岡伸一 著、木楽舎、 Ⅴ バベルの塔 らせんの美しさを残す化石 口吻をらせんで収納 蝶の神秘 長いDNA収納に自然の知恵
 


今日もらせんで3つの話題。DNAが二重螺旋なのは知っていましたが、その長大な全体は、スーパーコイルという状態で、小さいスペースに収納されているということ。昔の電話の受話器のコードのコイルが例示の写真でした。このコイルがさらに大きなコイルの線になっていて、それがまた大きなコイルの線になっていて、という、フラクタルな構造のコイルらしいです。そのことによって絡まらない効率的な収納になっているそうです。
コイルの軸の部分のタンパク質がヒストンというものだそうで重要な働きをしており、遺伝子操作をするときなどによくチェックすべきところだそうです。


めいさん
3、『節英のすすめ』木村護郎クリストフ 著、萬書房、
過剰な英語依存


ようやく、節電から英語の話に入ってきました。
英語の力が足りてないから、早くから学ばせよう、小学3年生から1年生へ、学校では間に合わないから、親も学ばねば、というふに、きりなく圧がかかって行きますね。


きよもとさん
4、『声で楽しむ美しい日本の詩』大岡信、谷川俊太郎  著、岩波書店


大岡信さんの前書き部分を読んでいただきました。
声に出さずとも、黙読の時も頭の中には声を鳴らしている、という風に、詩は音読と無縁ではありえないことが強調されていました。この間まで読んだ、北園克衛の詩は音読不能なものが結構あったな、と思いながら聞きましたが、読み手のきよもとさんが「北園の詩も入ってます!」と言われていたので、ちょっとニヤッとしました。
もちろん、音で読める詩が入っているとは思うのですが。


山崎
5、『フンコロガシといしころ ころころころころうみへいく』クレール・シュヴァルツ 作、ふしみみさを 訳、クレヨンハウス


この部分の歌詞は、松坂慶子の愛の水中花のパロディでは、という指摘に、そういえば、と笑ったりしました。
フンコロガシ、かどのある砂利、海のかどの取れた丸い石、の間に、特に意味的な繋がりがあるわけではなく、冒険がたんたんと進むお話でした。それとも隠れた意味を読み取れないだけなのでしょうか?


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