2021_0925_本読み

9月25日(土)は、

山崎
1、『ドラッカーと論語』安冨歩 著、東洋経済新報社、第3部 ドラッカー思想の現代的意義
第6章ポスト資本主義〈組織解体の時代の組織〉
日本はどのようにあるべきか
『論語』とP2P

(2406から2494/2724)


論語の引用は
為政第二、二一

論語の、孔子のことばがわかりやすかったです。
政治とは、自分の周りのことをマネジメント、制御すること。政府に居て政治家がやることと、家庭に居る人がやることは、同じである、と。
秦が採用した法家の思想、中央による情報の集中管理、はうまくいかず、代わった漢では儒家の思想で動かそうとしていきます。その流れをコンピューターによるネットワークができてきた現代の状況に当てはめて考えています。
安冨さんが伝える、孔子の考え「みんなが君子になる努力をする」は「行うは難し」でしょうけど、そうじゃないと胸糞悪いし、滅ぶと思います。



こいでさん
2、『誤動作する脳』樋口真美 著、医学書院
Ⅱ 幻視は幻視と気づけない
 幻視をVRで再現するまで
 引き受けてはみたものの
 さまざまなタイプの幻視
 すでに五万人以上が視聴


樋口さん本人も書かれている通り、例えば、幻視の虫などは、急に消えたりしなければ、それが幻視だ、とはわからないものだそうです。
それをVRで表現した映像作品がすでに五万人が視聴し「想像していないものでした!」というような感想が紹介されていました。

興味深いです。山崎も、想像できないです。VR体験してみたいです。
思い出すのは、金縛りになった時ですが、「幻視」はなくて、幻聴(紙がものすごくガサガサする音)だったり幻触?(体を踏まれたり、風がすごい)だったです。
体が動かないからおかしいと感じてるので、そうとわかっている「つもり」です。幻視があったら、非常に怖いだろうな、と思います。
そして普段の視覚の中にも幻視的なものは入ってるのかも、とも思います。
だって、それとはわからないんですから。




めいさん
3、『節英のすすめ』木村護郎クリストフ 著、萬書房、3、「自国化」による情報伝達の屈折 英語圏の役割
英語圏=世界?(861~902/3674)


〈日本の首相が「国際公約」をしたというときに、誰に約束したかというと、その前に日米首脳会議をやった(中略)それをもって世界に対する公約だと(中略)友好国(親分?)のアメリカに約束したといえばいいと思う(中略)、それを世界だといっておかしいと思わないところに問題が潜んでいる、〉

と書いていました。

ここまでたくさん事例をあげて、圧倒的な英語偏重の世界理解という事態が、説明されてきました。



きよもとさん
4、『声で楽しむ美しい日本の詩』谷川俊太郎編、岩波書店


今日の詩は

「感情的な唄」 岩田宏
「無題」 吉原幸子
「物音」 中江俊夫
「口辺筋肉感覚説による抒情的作品抄」 鈴木志郎康
「銀河」 吉増剛造
「婚約」 辻征夫

で、本文を読了。
谷川さんが附言で、
後に残るのが、言葉とか理解とかイメージじゃなく
〈この世の質感〉と表現されていた、中江俊夫の「物音」は、何かそのまま流れていったままな感覚でした。
注意深さが足りなかった、山崎です。
瞑想の時のラベリングを思いました。


山崎
5、『長い長いお医者さんの話』(カレルチャペック作、中野好夫訳、岩波少年文庫)、から「小鳥と天使のたまごの話」途中まで


前に読んだ、絵本の原作となっているらしい、このお話を発見したので、読んでみましたが、ほう!こういうことでしたか、というくらい、違う調子で始まりました。
あの話、てんからふってきたたまごのはなし、は最後の部分を使っていたということみたいです。
それにしても、毎回『ドラッカーと論語』を読んできた山崎には、中野好夫さんのことばの調子はとても読みやすくて、気分がいいです。
音読はどんなものでも楽しめますが、文によってすごく気分が違います。

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