2021_0920_本読み
9月20日(月)は、
山崎
1、『ドラッカーと論語』安冨歩 著、東洋経済新報社、第3部 ドラッカー思想の現代的意義
第6章ポスト資本主義〈組織解体の時代の組織〉
発信者=受信者
ポスト資本主義は「組織社会」
「機械化」の危険性
ブラック企業と「小人化」
自動機械の時代
情報をもつ者が力をもつ
(1977から2135/2724)
☆
オートメーションの初期には、完全でない自動化について、それを補う熟練した人員が必要だった。その後、自動化が進み、それは不要になりました。
モジュール化、ということばが説明なしに登場。音読中は読み飛ばしたのですが、後でよくわからない、と思い、検索しました。
元々は建築用語で、ITや経済についても使われるようなった言葉のようです。
全体のシステムの部分(モジュール)を取り替えるだけで、全とっかえしなくても、新しい状態にするのが可能ということのようでした。しかしモジュール付け替えの調整に大量の高度な技能などは要らない人員を必要とする、とのことで、労働の二極化が進んでしまった、とありました。
ここら辺、製造の現場をわかっていないのでよくわかりませんでした。
山崎は、ものを作ることもあります。この社会全体を決定している流れの遠くにいます。
きよもとさん
2、『声で楽しむ美しい日本の詩』谷川俊太郎編、岩波書店
☆
今日の詩は
「人ーウイスキーに関する仮説」 田村隆一
「だいじ」 斎藤庸一
「葉月」 阪田寛夫
「初めての児に」 吉野弘
「六月」 茨木のり子
関西弁もできる、きよもとさんの読む、阪田さんの詩にやられました。谷川さんの附言も「コメント」という雰囲気。
楽しかったです、とても楽しいなんて言ってはいけない場面の詩なのに。
方言の詩となると、日本語とはいえ、
受けとる人の生きてきた歴史で、全く伝わり方が違うことが明らかです。もしも「標準語」で書いたら、と思うと恥ずかしさがいたたまれない的なことを書いていた谷川さんのコメントに、うなずいてしまう、東京生まれ東京育ちの山崎でした。
めいさん
3、『節英のすすめ』木村護郎クリストフ 著、萬書房、3、「自国化」による情報伝達の屈折
国際ニュースにおける英語圏の役割(723~763/3674)
☆
日本のメディアが情報を得ているもとの大きな一つとして、国際通信社があります。これがほとんど英、米、フランスにあります。メディア研究者、伊藤陽一の引用で
〈英、米、仏の国際ニュース・メディアは言語によって守られた独占的状況を享受しているのである。〉
とあります。つまり、英語、フランス語発信のニュースが国際ニュースの元を圧倒的に占めている、ということですね。
また、2006年のデータをあげ米国籍大手5社が、世界のメディア産業の6割を占める(海後2007,146ページ)というのもあげていました。
このことを意識しないでいると、自分たち視点ではない情報が常識的に流し込まれることになり、おかしなことになりますね。気が付きにくいことに目を向ける大事さを思いました。
山崎
4、『てんからふってきたまごのはなし』
チャペック作 小鳥と天使のたまごの話 より、三好碩也 文と画 福音館書店
去年の5月22日に読んだものを、再読したのですが、
改めて、細かく描き込まれた鳥たちの、
図鑑とも絵本ともつかない雰囲気が、いいです。
634種類の鳥たち。ムサシ、スカイツリーの高さ、と思わず言いました。
とともに、チャペックの「小鳥と天使のたまごの話」を検索すると、『長い長いお医者さんの話』(岩波少年文庫)に入っているようなので、読んでみたいです。
三好碩也さんは、どうアレンジしてこの絵本に仕立てたのかに、興味がわきました。
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