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2022_0616_本読み

<1829字>

冒頭の写真:
15年前に茨城大でやった「紙の目実験」の実習プリント。
こういうのが、ファイルボックスに入ったりそうでなかったり、積もってます。その他、なにもかも片付け中。

去年、とりあえず、もうとりあえず、個展とか止めよう、と思ってから1年くらいたって、やっと気持ちが落ち着いて、変わってきました。

洗い物とか洗濯干しとか草刈りとか楽しいです。

前から多少の楽しさはあったんだけど、
自分の仕事をちゃんとしなきゃって掛け声ばっかりの「意識」が、
目標をなくして、やっと大人しくなったので、自分のダラダラに任せています。

で、見るのも嫌だった片付けが、ある程度楽しいことになってます。

目標さえ決めなければ、自分はできる、という妙な自信(なんじゃそりゃ?ですが)。
zoom本読みもそんなふうに続けてますし。

ドロドロの水も、待っていれば沈殿して、澄んで、見通しが出てくると思ってます。ここで暴れたらまた濁るので、少しずつ、静かに、片付けます。



6月16日(木)は以下を読みました。

『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著


福岡伸一 訳
早川書房
第4章 空気の中のバーコード

この章では、音のことを説明してくれそうです。楽しみです。

風と音、どっちも空気の分子の動き、でもどう違うのか。そのことも説明してくれていましたが、今ひとつまだわかった感はないです。

昆虫と人間の耳の構造の違いはすごく面白かった。人間の耳は、マイクやスピーカのような「鼓膜」が振動をとらえます。これを気圧計にたとえています。

一方、昆虫の方は、膜ではなく微細な毛が風でゆれるようにして、音を捉えているらしい。なんだかすごいです。こちらは風向計にたとえています。 

山崎はとても虫LOVEなので蛾の乱舞の時、どんな視覚なんだろう、とか時々思うのですが、複眼だしすごく違うんだろうな、とは思っていました。聴覚も全く違うので、VRで、擬似昆虫体験したら、どんな世界が味わえるのでしょうか。

(音読した人:山崎)






『「これからの世界」を生きる君に伝えたいこと』 
ウスビ・サコ 著



揺るがない、明快な文でした。

中身を維持(=マリ人としてのアイデンティティを保つ)したまま、

外側を変化させてグローバル化する社会に適応(=日本人として、京都の社会に適応)することが大切です、

と。

そのことをメタモルフォーゼという一言で、サコさんは言い表すそうです。

メタモルフォーゼは、変化っていうことですが、成長という意味も含んでいる、とのことです。

(音読した人:かみとまいさん)





『どうぶつたちはしっている』
マーガレット・ワイズ・ブラウン 著、イーラ  写真

寺村摩耶子 訳
文遊社

あとがきの「イーラの世界」の続きを読んでいただきました。

その時代、イーラ同様に、アメリカに移住した写真家に有名な人が多いのがわかりました。

そしてその人たちの写真絵本がずいぶんあるようです。
とりあえず、イーラのものは他に5点見つけましたので、借りられるものを少し借りてみようと思います。


(音読した人:はやしさん)





『連句  :  理解・鑑賞・実作』  五十嵐讓介 著

おうふう
第三章 

発句、脇句につづいて、第三の説明。

発句と脇句があいさつとそれに応える、という「現実の世界の句」であるのに対して、四句目から本格的に「歌仙」という架空芸術世界に入るための、導入となる、と書いていました。

ほー、そういうふうに位置づけられるのかと、なんとなく感じられるのが嬉しいです。
何もわからないまま読み始めたのが去年の10月25日

それから八ヶ月くらいの間、週5日、ちらりとは連句に触れていたわけで。

(音読した人:きよもとさん)






『芭蕉連句集』  中村俊定・萩原恭男 注

岩波文庫、
三四 溫海山や(曾良俳諧書留)114〜116ページ

ときどき『校本 芭蕉全集』(富士見書房)なども見たりしますが、それでも随分わからないのですよね。
校註の方も「〜〜か?」というような表現が多いです。

これだけ少ないことばで作られたものなので、
しかも時代も隔たってるから、
現場の人が詳細を書き残していないかぎり正解ってわからないですね。

もちろんそんなことは野暮だろうし、

しかも、ことばって、読む人の自由に読めるわけですから、
正解って無いわけで。

なんだかあらためて、すごい世界だな〜と思います。

以上、〈海道〉ということばが出てきて、それで思った感想です。

(音読した人:山崎)

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