2021_1025_本読み

10月25日(月)は、

山崎
『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』大岡信/谷川俊太郎  編、岩波書店

紀貫之の「水なきそらに波ぞたちける」「空漕ぎわたるわれぞわびしき」、ともに「そら」が入っているな、と思ったのと、それが漢字とひら仮名なのは、きっと原文が違うのであろうな、と思いつつ読みました。


こいでさん
『架空と現実 埴谷雄高対話集』埴谷雄高 著、南北社
文学創造の秘密 
 二つの方法ーー文学の価値の転換を
 資質と環境ーー感覚と論理の闘い

事実の記録というもののまやかし性
夜になると急にしゃべり始める変わった子
自殺への指向がもんどりをうって裏返り、マルクス主義

などをメモりました。

読後のちょっとしたしゃべり合いでは、
こいでさんが
「夢の中での映像は、僕がそれを操作したり作り出したりするのではなく、映像の方が僕を見つけ出す、という感覚がある」とおっしゃっていて、確かにそうかもしれないな、と思いました。



はやしさん
『わたしのペットはまんまるいし』
作/スティーブン W. マーティン
絵/サマンサ・コッテリル
訳/久保 陽子、ポプラ社

前に読んでいただいたのの中に、角張った石が旅をするのがありましたが、これもそれに類するものか、と思いましたが、違う展開でした。




きよもとさん
『銀の匙』中勘助 作、新潮文庫
二一 二二

今回も印象的なことばが続々と。
頭がみじゃけそうになる とか 

読後、それにしても、色々な神社や縁日に行っているね、という感想になりました。信心深くもあり、現世ご利益求めてもおり、それも身体の弱い「私」を思う伯母さんの気持ちですね。





山崎
『芭蕉連句集』
岩波文庫

どう読んで良いのかわからないものを、読んでみることにしました。

先日から『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』を音読しだしました。その前も、図らずも、ずっと詩関係のものを読んできました。

俳句は俳諧の発句という前半が独立したもので、明治時代に成立した呼び方、などと知ると、その元の俳諧とは何か、連句とは何か、と興味が出てしまいました。

一方、奥の細道など、何度も読もうとしては、ちゃんと読んだのかがはっきりしないくらいです。

ここで音読すれば、嫌でも声で味わいつつ読める、と思い、わからなくても読んでみよう、と思いました。

そうそう、丸谷才一の『横時雨』を読んでいただいて、あまりに少ない言葉で表現するというのに興味を感じた、というのもありますね。自由律俳句の山頭火のお話でした。


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