2021_0829_本読み

8月29日(日)は、

山崎
1、『幼ものがたり』石井桃子 著、福音館書店、322〜334ページ 明治の終り 一年生


読了しました。
一年生に上がるところで終わったのですが、下校の時の、
幻影とも白日夢とも違うのかなという体験が印象的でした。
もう一つもやはり下校時の、字を読んだり本を読んだりする以前の、とても限られたことば状態でする「哲学」や「科学」みたいな思考が、すごく面白かったです。それが傘みたいな長いものを持った時に起きる、ということも。この時期は、考えるということが、体とよくくっついているんでしょう。
こういう体験は、本を読むことに夢中になったらもう現れなくなり少し残念とも書いていました。
こうして書き出せることが、さすがはこどもに向かって物語を作る人、と感じました。
全体の凝縮をここに感じる、エンディングでした。


こいでさん
2、『芸術と科学の間』福岡伸一 著、木楽舎、 Ⅴ バベルの塔 1000年紡いだらせんの遺構 渦巻く縄文の美 渦に生命の本質を見た北斎
 

今日の3つの話で、V章のらせんについてのお話は終わりです。二つ目の寺野東遺跡(栃木県小山市)が、知らなかったこともあり、すごく興味を感じました。
掲載の写真が、多分遺跡の模型なのであろうと思いました。
読後検索してみましたが、「らせん」がさっとわかるような写真はありません。環状盛土遺構、と表現されてるのがそれだと思いますが。縄文後期に1000年に渡って作り続けられた、とのことです。毎年毎年、少しずつ位置を移しながら、何かを燃やすような祭祀が行われたのでしょうか。
是非訪れて、現場で感じて、見てみたいです。


きよもとさん
3、『声で楽しむ美しい日本の詩』大岡信、谷川俊太郎  著、岩波書店


生年順に、詩が並べられている、とのことで、最初は、1871年生まれの国木田独歩から。編者のコメントで出てきた、1939年生まれの辻征夫の詩に飛び、違いを味わいました。
土井晩翠、島崎藤村、薄田泣菫、と続きました。特に泣菫のものは、古い日本語(文語調?)で、特有の流れるような調子がここちよく感じますし、日本語らしさはすごくあるのに、意味が掴めないのが、何か不思議な感じすら受けました。


はやしさん
4、『アネモネ戦争』上村亮太 絵と文、BL出版


新種の美しいアネモネを作り、独占する王様のお話。意外に抽象的な話で、意図を読みきれなかったです。



次回は、前々から言っていた『ドラッカーと論語』を読み始めます。


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