2023_0401_本読み
<944字>
冒頭の写真:
神田川で水草にかかった桜の散華。
今年は、満開の桜はあまり見なくて、
散りだした木の下へ行って、花びらがおちるところを何度も眺めました。
空気にのっかりながら揺れて落ちる様子は、惜しいくらいに短く、何度見ても、味わい深いです。
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4月1日(土)は以下を読みました。
『あまりにロシア的な。』
亀山郁夫 著
青土社
第3章 魂たちの帝国
3 幻想の都
ホモ・ウトピクスのロシア人 エッセー4
(193〜198ページ)
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あまりに虐げられた人々は、理想郷を夢想するようになる。
ロシア人を「ホモ・ウトピクス」すなわちユートピア人と表現していました。
西欧的な合理主義的、論理的な世界観の結果を受け取りつつ、それが全然違う独特な世界観に映し出されていく様子にちょっと痺れます。
ニコライ・フョードロフが気になりました
(音読した人:山崎)
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『ヒロシマ・ノート』 大江健三郎 作
岩波新書 から
広島への様々な旅
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なんしろ、この文は苦い。
他人のことは、読んだ時は痛みを感じたとしても、忘れてしまう、と山崎がいうと、こいでさんはそれだけでなく、差別するということにさえもつなげていってしまう、と。そういうこころは自分の中にもあるのだろうけれど、と山崎を気遣うように付け加えてくださいました。
(音読した人:こいでさん)
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『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集)
岩波文庫
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子規の三通目、まだ続きます。
今日は、エマーソンの詩の引用でした。
俳人だけれど、英文が次々と引用されるなあ、と思いました。
(山崎は、前回のバイロン同様エマーソンにもイメージがないです。情けない。。。)
(音読した人:めいさん)
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『俳句的生活』 長谷川櫂 著
中公新書
第8章 習う
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ならうは「習う」だけでなく「倣う」と書くこともあります。
聖典「古今集」「猿蓑」を「倣い」ひたすら研鑽してきた、日本の人々。
そんな日本が、明治以降は、模倣が恥ずべきこととされ、独創性が重んじられる西欧のやり方を導入しなければならなかったのは、おそるべき変化ですね。
前回の子規の攻撃と、上の子規の英文引用が重なって思い出されて、時代を感じました。
ああ、誰も時代から逃れることはできないです。
(音読した人:きよもとさん)
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