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2022_0608_本読み

<1370字>

冒頭の写真:
月曜から梅雨入りして、涼しいです。

ドウダンツツジの立ち芽の赤がきれい。

そこにクモの巣がいっぱい。霧雨がついてきれい。

垂直な柱と逆向きのテント群が建築みたいで、以前から好きな光景ですが、

初めて検索してみて、クサグモという種類のクモの巣らしいと知りました。
(このクサグモを目撃できる心のゆとりが持ちたい………… )



6月8日(水)は以下を読みました。

『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著


福岡伸一 訳
早川書房
第3章 星の世界のバーコード

章題の「星の世界のバーコード」とは、
光のスペクトルのところどころに現れる黒い線で、フラウンホーファー線というもの。

同名の物理学者によって1814年に体系づけられました。

例えばある恒星の光のスペクトルを観測すれば、その恒星がどういう成分からできているかが詳しくわかります。
すごい。

元となる”バーコード”自体はずいぶん昔に見つかっていて、すこしずつ理解されいったんですね。

(音読した人:山崎)





『目の見えない人は世界をどうみているのか』
伊藤 亜紗 著

光文社
第5章 ユーモア 生き抜くための武器

見えないので、ミートソースかクリームソースかわからないレトルトパスタソースであたりはずれを楽しんだり、

「回転寿司はロシアンルーレット」とか、

できない状況を楽しみや笑いに変えるユーモア。

ラジオという音だけの世界のしゃべりを研究してみるのも、確かにそうだな、と思わされることが、今日も満載でした。

(音読した人:こいでさん)





『学問のすゝめ』 福沢諭吉 著


岩波文庫
十三編 怨望の人間に害あるを論ず

今、私たちがあまり使わない漢字熟語が次々と現れるのが、興味をそそられます。

弁駁べんばく驕傲きょうごう固陋ころう穎敏えいびん秋毫しゅうごう

欺詐ぎさ虚言、疑猜ぎさいなどのように、前後が入れ替わってるのも、結構多いのは、漢文というもののありかたが関係しているのでしょうか。

(音読した人:めいさん)







『連句  :  理解・鑑賞・実作』  五十嵐讓介 著

おうふう
第二章 連歌、連句の歴史
7、芭蕉の俳諧の誕生

きよもとさんは、この本の、芭蕉に関わるところを拾い読みしてくださる、とのことで、連句を読むのが、より楽しくなりそうです。

初回は、歌仙形式の誕生のことや、

それまでの連句の付け方は、具体的な連想だったのが、

より抽象的な(余韻付け?と呼んでいたかな?呼び名を忘れました)付け方を作り出したところが、芭蕉の独特なものだった、というあたりに、
ふむふむと思いました。

パッと見、どういう関連があるのかがわからないことが結構あるのは、それのせいもあるのだろう、思いました。

手探りで読んできた芭蕉の連句のことが、説明されていて、
と少しわかる気になるのが、楽しいです。

(音読した人:山崎)







『芭蕉連句集』中村俊定・萩原恭男 注

岩波文庫、
三三 めづらしや(曾良俳諧書留)111〜113ページ

上述の連句の解説本で、芭蕉特有の付けが生まれたのが1682〜3年ころとのこと。

この文庫本は貞享元年=1684年から始まって、
今読んでいるものは元禄2年=1689年の奥の細道の旅でのもの。

すこしづつ、その時代や人々への親しみの感覚が増してきてます。

(音読した人:山崎)

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