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2022_0604_本読み

<1354字>

冒頭の写真:
水曜に作った「お茶」、それほどおいしいわけではない、と思っていましたが、10分くらい煮出したら、結構いけました。

どうやら、ほうじ茶というよりは、番茶というものを作ったらしいです。

2回煮出しても、まあまあ美味しく、3回めもそれなりに色はついてます。



6月4日(土)は以下を読みました。

『虹の解体』

リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
第3章 星の世界のバーコード

ニュートンのプリズムの使い方が知的でした。下の①、②、③。

①プリズムを通すと光は虹色の光に分かれる。

②その赤い光だけを再びプリズムに通しても、赤い光は変わらない。(プリズムは光を変化させたのではなく、分けただけ)

③プリズムで別れた虹色の光を、逆向きにした別のプリズムに通すと白い光に戻る。(分けた光を合わせれば、元の白い光にもどる)

著者が書いている、下のような感覚には、違和感を感じました。

〈白色光はさまざまな波長の光が混ぜ合わされ混合物であり、いわば不協和音を視覚化したものである。〉

(前のunweavingが「解体」となったように)ここの「不協和音」も原語の英語なら違和感がないのかもしれない、と想像しました。

(音読した人:山崎)





『目の見えない人は世界をどうみているのか』

伊藤 亜紗 著、光文社
第4章 言葉 他人の目で見る

「私たちは推理しながら見ることに慣れていない」
という小見出しが印象的でした。

見えていると、一瞥して「〜〜だ、とわかった」と判断してしまうから。

逆に「見えない人」はことばによる説明から想像を広げていきます。

(音読した人:こいでさん)






『学問のすゝめ』

福沢諭吉 著
岩波文庫
十二編 人の品行は高尚ならざるべからざるの論

学校の規則がしっかりしていて、それをちゃんと生徒に守らせている、ということを誇りにしてはいけない、と強く主張していました。

そこは「学校」ということの、中心的なことでは全くないですから。

それどころか、生徒を規則で縛ることは、主体性を奪い、自分で考えない人間にしてしまう、ことですから。

(音読した人:めいさん)






『本の中の世界』

湯川秀樹 著
岩波新書
「私の短い自叙伝」

高校では、応援団に入って、野球の応援をしたけれども、負けて、自分は何をやっているのだろうと落ち込んだ話が、とても笑ってしまいました。

湯川さんのような人でも応援団に入ってしまう、旧制三高の雰囲気もなんとなく感じました。

(音読した人:きよもとさん)






『「これからの世界」を生きる君に伝えたいこと』

ウスビ・サコ 著

この3月まで、京都精華大の学長だった、ウスビ・サコさん。

『ハルくんの虹 カメルーンと日本 愛と希望のリレイ』( 上斗米正子 著、遊行社)の、帯を書いていただいた、ご縁で、

先週末、著者のかみとまいさんと、こいでさんが、サコさんに会いに京都へ。

アフリカ人だけど日本人(しかも京都人)というサコさんと交わした言葉は感動がいっぱいだったそうです。

読んでいただいた、この本の一部からも、それがとても伝わってきました。

ことばは、人間と人間のやりとりで働くもので、音をはじめリアルに感じるさまざまなこと、そのものなんだな、と強く感じました。

(音読した人:かみとまいさん)


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