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11月20日

 こども本の森遠野を設計・建築した安藤忠雄さんが、遠野市へオープン記念の講演にやってきたので拝聴しに行った。さすが大阪人と言いたくなるような語り口で、始終冗談や分かりやすいボケを交えて会場を沸かせていた。

 講演会のテーマは「生まれ変わる」。これで生まれ変われると思うなら動かすべきと安藤さんは話していた。

「発想したら考える。考えたら行動する」

「英語の前に日本語を育てな。ほんで日本語の前に礼儀を育てなアカン」

 ずっと冗談まじりに話してはいるがとても真っ当で、ハッキリした人だと感じた。安藤さんの視線の先にはつねにこれからを生きる子どもたちの姿があり、冥土へ持っていけないお金を子ども世代のためにと惜しみなく使う心意気も気持ちよかった。公共の利益となることにぽんとお金を出せる人は、お金持ちの鑑だ。あそこまではなれなくても、ここぞというときお金をぽんと出せる人になれたら。

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