１月１９日

　おとといから青森県の奥入瀬渓流へ行っていた。昨夜は満月の照る雪原をスノーシューを履いて歩くムーンライトツアーに参加して、部屋へ戻ってマッサージチェアに埋もれていたら、このコラムを書くのを忘れたまま眠ってしまった。朝起きて昨日のぶんを書くことも考えたけど、昼までに秋田に着いている必要があってあたふたとホテルをあとにした。

　秋田まで３時間で到着できるとの目論見ははずれて、３時間４０分もの時間がかかった。途中までは道の両側に高い雪の壁がつづき、その単調さと眩しさで消耗し、後半は吹雪との戦いだった。秋田での仕事を終えて、今度は盛岡まで３時間。へろへろになりながらも到着までは気を抜くまいと運転した。

　部屋から料理まですべてが最高だった３日間から日常を通り越してさらに反対側。狭いワンルームとコンビニ飯を前にして思い返すのは、奥入瀬の青白い森。新緑の奥入瀬も見てみたいけど、またこの時期に来たい。