10月12日
5年ぶりに、いわゆるお祈りメールを受け取った。お祈りメールとは、就活において企業から届く不採用通知の俗称で、末尾に今後のご活躍やらご多幸をお祈りされていることからその名がついている。今回受け取ったのは封書なので正確にはお祈りレターであるが、お祈りされてしまったことに変わりはない。
ここ数日、到着をいまかいまかと待ちかまえていた封書を郵便ポストに認め、手にした時点で封を開けずとも結果はわかった。封筒があまりに薄かったからだ。
そんなもんだとか、きっとこれでよかったんだとか、自分にかけてやる言葉はたくさん知っている。ちょっとお祈りされたとて、明日には変わらず仕事に精を出していることだろう。それでも傷つかなかったわけじゃない。選ばれなかった悲しさも、それでも笑えるしなやかさも、どちらもだいじに覚えておく。
末尾となりましたが、選考を通過された皆さまのご活躍は心よりお祈りしております。
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