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12月21日

 今朝も早くからテレビの設置へ行くため6:30に起床。二重窓の外が眩しいほど白く、窓を開けなくとも夜のうちに雪が降ったとわかる。今朝は雪かきをしてから出かけよう。

 そういえばあれは去年の冬。団地のまわりを雪かきしていると、雪溜まりが不自然にくぼんだ箇所があって、のぞくとそこには小動物の骸が横たわっていた。腹部しか見えなかったので、なんの生き物だったかはわからない。大きさから想像するに猫かイタチの類だろう。そっと雪をかけておいたのに、翌日になると、雪溜まりはまたぽっかりと口を開けている。何者かが掘ったらしく土も少し散らばっている。そんなことが2、3日続いて、とうとう骸は雪溜まりからとなりのりんご畑へひきずられていったようで、薄く残った雪上には土のついた骸を引きずった跡とからだから抜けた白い毛が散っていた。

 かつては生き物だったあのものも、いまはりんごの養分となっただろうか。雪を見てふと思い出す。

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