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11月19日

 取材相手に修正した原稿を送ったところ、既読はついたけど数日経っても返事がなかった。もともと予定していた入稿日はとうに過ぎていて焦りから矢継ぎ早に連絡を入れてしまったあとで、ふと我がことを振り返った。いまわだかまりのある仕事相手の、一見理解がある態度を見せつつも、あくまで自分側に非はないとするスタンスにモヤモヤしていたのに、それと似たようなことをしていないだろうかと気になった。

 たしかに、わたしは原稿を送った。自分の役目は果たしている。しかし、なにか返事をしにくいような要望をしているのかもしれないという視点が抜け落ちている。そう気づいて、まず詫びながら気詰まりなことがあれば教えてもらいたいと連絡を入れた。結局、今回はこちらの取り越し苦労でただ忙しくて返事が遅れただけとのことだったが、自分に至らないことがあると考えてまず謝ることができたおかげで、心が少し軽くなった。

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