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ありのままの私を受け入れてくれる人

2023年10月15日
 今日は昼から講演。もうこの数年、オンライン以外で講演をしたことがない。予定表には京都講演と書くが、今はもはや京都に住んでいない。またいつの日か対面で講演をすることになれば、京都で講演をすることになるのだろうか。三年前に住み慣れた街から娘夫婦が暮らしている街へ引っ越した。訪ねてくる人が誰もいないので、孫が「じいじのお友達って誰やの」とたずねるほどだ。
『いつかの君に』(原題は、君の時間の中へ)を見終わった。チョン・ヨビンの演技に魅せられた。
「ありのままの私を受け入れてくれる人がいればいいのに」(날 있는 그대로 받아줄 수 있는 사람이 있었으면 좋겠어)
 ありのままの自分でなくなり、受け入れてもらえたとしても、それは自分ではない。自分ではない自分になろうとするのをやめた時、人は変われているといっていい。
 連日の戦争の報道に心が痛む。殺されたくない以外に戦争反対の根拠はない。もちろん、誰も殺されないでほしい。正義の戦争などない。
 フロムが次のようにいっている。
「正義の戦争は不正の戦争とは違うという主張は疑わしい。戦争をするどちらの側も、攻撃に対して防衛していると主張するからだ。防衛という名のもとで行われない侵略戦争はほとんどない」(Erich Fromm, The Heart of Man)


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