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ウチの猫のことと、保護猫のこと、 少しばかりのお願い(前編)

2022年2月22日という、人生にこれ以上ない猫の日なので、ウチの猫のことについて書こうと思います。
そもそも、いつかは紹介したいなと思っていて、ちょうど今日が最適であることに先ほど気が付いたので、急ぎペンを走らせています。
そして結構長文になっちゃったので、前・後編に分けました。休み休み読んでいただければ嬉しいです。

また、タイトルにあるように、少しばかりのお願いがあります。
詳細は後編の最後に記載していますが、
先に何のお願いかを書いておくと、今うちで預かっている猫の息子(この子は別の家で預かられている)の治療費のカンパのお願いです。(カンパはこちらから)
また、それのみならず、保護猫というものについても知ってもらえたらなと思ってnoteを書いております。

ウチの4匹の猫ズ
レギュラーメンバーとサポートメンバーたち

実は、今我が家には猫が4匹います。
我々が飼っている猫は2匹で、それぞれもともとは野良として暮らしていた保護猫、
残りの2匹は一時預かりをしている、これまた保護猫たちです。
それぞれをレギュラーメンバー、サポートメンバーと呼んでいて、共に暮らしています。
レギュラーメンバーは 小梅(♀ 2~4歳くらい)、夏目 (♂ 4歳くらい)
サポートメンバーは、おにぎり(♀ 3~4歳くらい 母)、マロ(♀ 2~3歳くらい 娘)
という構成。うちの夏目以外は女の子という、プチハーレム状態になっています。(しかしそんな雰囲気は全くない)

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左:小梅♀ 右:夏目♂
左:おにぎり♀ 母 右:マロ♀ 娘

このように、今我が家は人間の二倍猫がいて、むしろ人間が野党の状態なのですが、なぜこのような状態になったのか、保護猫沼にズブズブとハマっていった経緯を、主に小梅を我が家に迎え入れた時のことをメインに、説明させていただきます。

祐天寺の猫たちと、
我が家の長女 小梅(元・とら)との出会い

小梅は、先ほど書いた通り、もともと野良猫なのですが、祐天寺にある僕の前の家のあたりに住んでいた子なのです。もともと猫が多い地域だったのですが、コロナ禍でリモートワークとなり、アパートの一階の部屋で窓を開けて仕事をしていると、自分の家の周りをなわばりにする猫が5~6匹ほど居ることに気が付きました。
それぞれ、「ハチ」とか「ほくろ」とか勝手に呼び名をつけて観察をするようになり、その中にいたキジトラ柄の猫に安直に「とら」と名前を付けたのが、今の小梅との出会いでした。

野良時代 とらと呼んでました


当時、Stay Homeが叫ばれ、Face to Faceで人と会うことが本当になくなっていた頃、Face to Faceで会うのは、当時は彼女だった現嫁と、路上の猫たちだけでした。(ちなみに、とら 含め、みんなやたら人間に対して警戒心の強い猫たちだったので、全然触れたり近づいたりは出来ませんでした)

毎日観察をしていると、どの猫がどの場所を寝床にしているのか、どの家でご飯を調達しているのかなどが分かるようになり、猫たちの生活の解像度がどんどん高まっていきました。
ちなみにそのエリアのボス猫は「ほくろ」でスクールカーストのジョック、
「とら(現・小梅)」は「ほくろ」の彼女(といっても沢山いるうちの一人)でスクールカーストのクイーンビーという感じでした。

「ほくろ」と「とら」

そんなこんなで2か月ほど観察をしていると、2つの変化が訪れました。
一つは「とら」が我が家に通うようになったこと、
もう一つは「とら」に発情期が訪れたことです。

通い妻「とら」と発情期

とらは、前の我が家から細い路地を挟んで向かいの家の庭を根城にしていたのですが、現・嫁がある日とらに向かってチッチッと舌を鳴らすと、なんの気まぐれか我が家の庭にひょっこり遊びに来ました。
これまで、遠くから眺めることは出来ても、全く近寄ってくれなかったのですが、本当にある日突然です。
うれしさのあまりうっかり、ちゅ~るをあげてしまい(そもそもいつかあげたいと思って用意していた)、それをきっかけに、とらが毎日朝と夕方に我が家に通っておやつを食べにくるようになりました。(後述しますが、この行為は無責任だとあとあと気づきます)
朝に網戸を空けると路地の向こうから走ってくるかわいい猫がいる生活はそれはそれは幸せで、「Stay Home最高か?」って一日100回くらい言ってました。

朝イチに来た時のとら

そんなある日、とらの上に ほくろ がまたがり、すげえヤバい声を出しているのを目撃しました。ガチ目の喧嘩かしら、と思ってみていましたが、いわゆる交尾(生々しいので以後デュエルと呼びます)であることに気が付きました。

「え、とら、デュエルしてんの?」

引き半分、ウケ半分で観察をしていると、
「ハチ」「クロ」「シロ」「猫神」と、いるわいるわ周りに他にも様々なオス猫たちが。
とらは集まってくる様々なオス猫たちと数日間デュエルを続けました。
あまりにも突然のデュエル続きに疑問を覚え、調べていくうちに猫の生態について理解を深めることが出来ました。

猫のデュエルと、
増え続ける野良猫問題

少し、猫のデュエルについて説明をすると、
まずメス猫が先に「デュエルしてえ」と発情し、フェロモンを周囲に振りまきます。
それに引き寄せられたオス猫デュエリストたちがわらわらと集まり、かわるがわるデュエルを行います。
実は猫は、体の仕組みから妊娠率はほぼ100%といわれ、多くの場合、同時に複数のオス猫の子供を2~5匹ほど妊娠します。
そして、2か月ほどで出産し、その後数か月で親離れ子離れをすると、再度発情期をむかえ、デュエリストに戻ります。

このようにして、猫は妊娠と出産を繰り返します。
一説には、一年間で1匹のメス猫から最大20匹生まれるとも言われています。生まれた子猫も、半年ほどで成猫となり、立派なデュエリストとなって、新たな子供を増やしていくのです。

そう、野良猫ってめっちゃ増えるんです。

また、一つ大きな問題があります。
野良猫と言えば、自由の代名詞と捉えられています。
路上で日向ぼっこしたり、近所の人にご飯をもらっている姿は、すごく自由で幸せそうに目に映ります。(実際、その瞬間は幸せだと思いますが。)

しかし、野良猫たちの生活は幸せばかりではなく、風雨にさらされたり、猫同士の喧嘩のケガから深刻な感染症や病気になったり、車などと事故にあったり、むしろ危険だらけともいえます。
よく見ると、野良猫って怪我だらけだったり、毛がバサバサだったり、します。少なくとも家の中で飼われている猫と比べるとずいぶんボロボロだったりします。(サポートメンバーのマロのBefore Afterを見ると結構分かります)

左:野良時代 右:家猫四ヶ月目


このように、実は野良猫はかなり過酷な環境で暮らしていて、その数はほっとくとどんどん増えていきます。そして、そんな不幸な猫がこれ以上増えないように、野良猫を保護する、という選択肢があることを知りました。

こうした、猫の保護についてもっと詳しく知りたい方は、保護猫団体のWebやSNSを是非見てみてください。

こうした経緯で、野良猫のこと、保護のことを知り、我々はとらを保護することにしたのです。

(後半に続く)

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